▼我が家は家族全員Macユーザーです。なぜかというと、僕がMacしかわからないから(笑)というのが最大の理由です。わはは。仕事柄Macintoshがメインで、事務処理のみWindowsを使っています。だからWindowsにはあんまりくわしくないんです。

▲下の娘(うずらカラザ)が自分専用のパソコンが欲しいというので、2006年の夏に僕のポケットマネーで中古を入手して、AirMacカードも入れてプレゼントしたものです。本当はタンジェリンがいいなと思ったんです。なぜかというと、カラザが『キューティ・ブロンド』という映画が大好きだかったらです。
あの映画で、主人公の女の子が使っていたのがiBook(clam shell)/300 tangerine。オレンジ色のやつですね。貝殻(シェル)型のかわいいノートパソコンを超一流大学の講義会場に持ち込んでノートを取っているシーンが印象的。周り学生はもっと地味なパソコンでした。カラザがこのシェル型を使うと見ているこっちも楽しいだろうなと思ったわけです。
でも映画の主人公が使っていたタンジェリンは、そのときの某オークションでの出品は、筐体にクラックが入っているものが多くあきらめました。
だから次にポップで楽しいのはやっぱりブルーベリーでしょう、と。で、やって来たのはそこそこ綺麗なブルーベリーくんでした。
別途落札したAirMacカードを装着し、バッテリも新品を購入し入れ替えて、そしてワコムのペンタブレットを与えると、すぐに使いこなしていました。それ以来、毎日タブレットでイラストを描いて、お絵かきチャットをしてと愛用。

▲ところが、先週ぐらいから、どうもハードディスクの音が変だったんです。前からチィ〜〜〜という音はしていました。これはハードディスクが古くなるとする音ですね。まあこれは危険信号の一つなんですが、無視してました(^ε^;)。だってこのシェル型、分解するのはやっかいそうだったんですもの(笑)。
それが起動するとき、チィ〜〜〜という音だけでなく、チャッカ、チャッカ、チャッカと引っかかるようになったんです。それでもまだ立ち上がっていましたので、内心やばそうだな、とは思っていたんですが、無視してました(^ε^;)。
ところが、それがついに立ち上がらなくなったんです。カラザはこのパソコンの中に日ごろ描き溜めたイラストがヤマのように入っていました。ネットでしかおつきあいのないお友だちの、大事なURLやアドレスが入っていました。でもそれがもう二度と読み出せない! そう思うと、カラザはショックでふて寝してしまいました。まあ、この夏休み、しなきゃいけないことを放ったらかしにして、iBookにばかりかじり付いていたので、たまには頭を冷やすいい機会だと思ったりもしたのですが、せっかく描き溜めたイラストがパ〜になるのは、やっぱり少しかわいそうになってきました。

▲というわけで、とうちゃんは救助復旧作業に立ち上がったわけです(^ε^)。CD-ROMで起動させると、なんとハードディスクを認識してくれました。これは不幸中の幸いでした。OSの立ち上げの読み込みがうまくいかなかっただけなんですね。しかし、このブルーベリーはFireWire端子がありません。だから外部記憶装置からの起動には全く対応してないんです。こりゃ面倒です。USBで全バックアップを取っても、それを起動ディスクにできない。だからバックアップは最小限にすることに。それにいつまでハードディスクを認識してくれるかわからないので、手早くやる必要もあったのです。
で、USBからSDカードを使い、ブックマークとイラストをバックアップしました。ここでOSをインストールし直してOKかというとダメなんです。ハードディスク自体が寿命なので。
そこで今浮いている手持ちのハードディスクの中で一番大きい容量のものに積み替えることにしました。ちょうど60GBのものがありました。シェルはたしか最初から入っているのは3.2GBだったと思います。だからそうとう増えることになります。

▲このブルーベリーは1999年か2000年に発売だったと思いますので、かれこれ10年前のMac。こりゃ情報があるかなと半ばあきらめ状態でネットで検索すると、幸いかな、写真入りで詳細な分解の手順を載せているページを見つけました。それも2つ。こういうときは情報が多い方がいいんです。で、これをプリントアウトして手元に置き、分解を始めました。なんと、ハードディスクを取り出そうとすると、9割方分解してしまわねばなりません(^ε^;)。もう、こうなったら覚悟を決めて、やりましたよ。
分解の前半で筐体をバカッと開くときのみかみ合わせてあるので、ちょっと大変でしたが、あとはそんなにトリッキーな結線とか組み込みとかはないので、すごく手順が多いのを我慢すれば、なんとかなりました。ハードディスクを取り出すと6GBが入ってました。あ、だからモニターを固定しているメインのネジの右側の頭がナメてあったのか。素人が一度分解しているんですね。前のオーナーが自分でハードディスクを積み替えたのでしょう。60GBに入れ替えだから10倍になったわけです。
また面倒な手順を逆回りで組み立てました。僕はいつも分解の時は、カンタンなスケッチをしてネジをスケッチの中の元あった場所に一つひとつセロテープで貼り付けておきます。こうすれば場所を迷わないし、ネジを失わないからです。僕はいつも適当にやって失敗というパターンを嫌と言うほど踏んできたので、やっと覚えて慎重になっているわけです。アホでも学習するんです(笑)。
組み上げて、OSをインストールするときにまたちょっとやっかいなことが。元々はMacOS8.6が入っていたと思うんですが、マシンスペック的にはOS9の最終版は楽々動くのでそうしたい。でも我が家にはOS9のCDしかないんですね。そうするとOS9をインストールしてから3回もアップデートをかけないといけません。しかも、そのアップデータをAppleのサイトから落とさないといけないんですが、最近Appleのサイトの様子が変わって、どこにあるのかがわかりにくくなってしまいました。
でも何とかみつけて面倒でも3回アップデートしました。ソフトもなんとかインストールして、6割方終わったので、その日の作業は終了しようと思ったら、モニタを動かすとバキッと嫌な音がするんです。丁寧に扱えばなんとかなるか、と思って裏を見ると、一部筐体が嵌っていない。ひぃ〜〜っ。これ、また嵌めるにはかなり分解せんとあかんよ(T^T)。次の朝、気になって早起きして、朝食も食べずに起き抜けにやりましたサ(^ε^;)。
というわけで、また元気に活躍するブルーベリーくんです。ハードディスクを積み替えてチィ〜〜〜という音もなくなり、めちゃ静かなiBookになってます(笑)。そしてハードディスクが大容量になったのでというか、最初のハードディスクよりも新しい時期のものになったので、ハードディスクのアクセス速度が上がり、全体のマシン速度が体感でかなり速くなってます。カラザも大喜び。めでたし、めでたし。ブルーベリーくんはまだまだ現役で活躍することでしょう。
Panasonic LUMIX DMC-F1
1/30s f/2.8 ISO200 5.8mm (35mm eq:35mm)
※1枚目のみカラザの撮影
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