『ベトナム戦争と平和』石川文洋著
▼岩波新書(カラー版)から、報道カメラマン・石川文洋さんの新刊が出ました。石川さんのベトナム取材の集大成のような本です。でも、新書判という手に取りやすい本でありがたいです。
戦争当時から続けている取材の写真が戦争時、終戦時、それから何年か経って…とたくさん掲載されています。戦後のベトナムの変化がわかります。
石川さんの写真としても未公開のものも多く含まれているようですのでそういう意味でも貴重です。
僕は日本とは直接関係のないこの戦争のことがとても気になっています。それは、僕ら太平洋戦争を知らない世代がリアルタイムで感じた戦争がベトナム戦争だったからです。というか既に僕が生まれたころには戦争は始まっていました。
当時はこの戦争の背景や意味がわからず、ただなぜベトナムの戦争にアメリカ軍が参加しているのかなぁ?程度の疑問しか持っていませんでしたが、報道されるニュースや新聞雑誌で血まみれの写真を見るたびに人が人を殺すことに麻痺していくことに恐怖しました。
当時は幼くてよくわからなかったことを少しずつ後追いで読んでいます。この本は見てきたことを見た人の視線で書いています。読者は同じ視線で感じることができます。読了したら感想をまた書きたいと思います。
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