映画・テレビ

『八つ墓村』横溝正史マイブーム①

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何十年ぶりかで僕に“横溝正史マイブーム”がやってきたのです。前から読み直したいなと思っていたのですが、kindleで金田一耕助が登場する長辺の22冊合本があったのでエイヤッと清水のステージからバンジージャンプする気持ちでそれを買いました。それだけでなく、Amazon Primeビデオで検索すると毎日放送で昔やっていた「横溝正史シリーズ」というドラマの何本かが無料で観ることができるので『八つ墓村』から観始めました。このドラマは中学生のころ、夢中になって観ていました。もちろん原作を角川文庫で読んでいましたし。

 ドラマの主な出演者は、金田一耕助/古谷一行、日和警部/長門勇、寺田辰也/荻島真一、美也子/鰐淵晴子、春代/松尾嘉代、多治見要蔵/中村敦夫、他に、草薙幸二郎さん(里村慎太郎)なんかも出てます。

 映画の石坂浩二さんの金田一耕助も大好きですが、テレビの古谷一行さんの金田一が一番好きかもしれません。石坂さんは『八つ墓村』は演ってないんですよね。
 さて、シリーズ構成として警察側にレギュラーをということで、磯川警部、橘署長とか等々力警部ではなく、横溝正史シリーズではドラマオリジナルで日和警部を登場させています。横溝作品が岡山県と兵庫県の県境の村辺りが舞台になることが多く、岡山弁が話せる長門勇さんがとてもいい感じで演じてらっしゃいます。

 ドラマと同時に原作も再読しました。映像化するにあたっては原作と差異が出てきます。これを批判するむきもあるようですが、僕はそこも大きな楽しみのひとつです。映像化しにくい部分をどう工夫するのか。長い原作を限られた話数でどうまとめるのかなど見所ですよね。
 『八つ墓村』も特に後半が大胆にアレンジされています。また何人かの登場人物が省略されていたり、まとめられていたりします。でもこの横溝正史シリーズに限って言えば、その脚色も実に横溝ワールド的です。作品世界を壊さない十分な配慮がなされています。

 多治見家の親戚で屋敷に同居している、里村慎太郎と里村典子の兄妹は原作ではメインキャラですが、ドラマでは慎太郎は殺されてしまいますし、典子に至っては登場しません。原作ではヒロインの一人でもあるのに。ちょっと残念です。ただ典子のエピソードを含めようとするとあと2話ぐらい足さないとダメだったでしょうね。

 

 春代も原作よりは目立ちません。原作ではもっと出番は多いのになぁ。目立ちませんが松尾嘉代さんが観られるだけで僕は満足ですけどね。

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 辰也は美也子、春代、典子とモテモテなんです原作では。でもドラマでは美也子、そして春代はラストまで表に感情を出しませんのでわかりません。最後だけちょっと。だからモテモテ感は少なめですね。せっかく荻島真一さんなのに。でもストーリーが盛りだくさんだからしょうがありません。

 

 このお話、戦国時代の因縁から、二十数年前の大量殺人から、すごく人が死にます(笑) でも二十数年前の事件は実際にあった事件をヒントにしているそうです。(津山三十人殺し)
 その犯人で事件後失踪する、多治見要蔵は頭に懐中電灯を鬼の角のようにくくりつけ、猟銃と日本刀を持って村中を襲う有名なやつですね。映画の山崎努さんのイメージが強いですが(figmaの可動フィギュアも山崎さんがモデル)ドラマでは中村敦夫さんが喜々として演じてらっしゃいます。鬼気としてかな(笑) 盆踊りの夜を襲うという大胆なアレンジです。

 

 そして今起こる連続殺人事件は…。有名な物語ですが一応ネタバレになるのでやめておきましょう。ただ一言だけ言っておくと、原作とドラマではかなり違うラストになります。原作のちょっぴりハッピーエンドとは違い、ドラマはドラマのスリラー的要素が膨らませてあって趣深いです。

 

 

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うずまきシネマ
『ターミネーター ジェネシス 新起動』

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Amazonプライム会員になっているので、通販品はけっこうすぐ届くとかまあ便利に使っているのだけど、Amazonビデオのサービスが開始されて、これけっこう楽しめる。[プライム]マークが付いている作品はなんと無料で見ることができるのですね。

 無料だからって旧作ばかりとは限りません。というわけで、Blu-rayが発売されてまだそんなに経ってないのに無料公開されている作品がありました。そんな中の一本。今夜は『ターミネーター ジェネシス 新起動』を観ました。シュワちゃんのターミネーター復帰第1作。

 ストーリーは意外な大どんでん返しとかそんな方向へ行くの?という良い意味でも悪い意味でも裏切り展開はなく、ターミネーターとしての王道の運び。無理はしてない。でも飽きさせないように作ってありました。イ・ビョンホン、出てました。喋りません(笑) だから怖いです。でもすぐ死にます。

 そして今回のサラ。めっちゃ可愛かったのが収穫です。時間を行き来することで過去が変わってそこから続く未来がまた変わっていくというのは、時間が直線で進んでいるのではないのはなかなかややこしいけど、でもなんとなくわかる気がしました。

 時空を超えるとき、次元転送装置でしたっけ?あれに乗るには裸ん坊になりますね。サラとカイルが裸ん坊でビカビカピシャ〜!と。

 若いシュワちゃん、油ギッシュなシュワちゃん、老けたシュワちゃんが登場するのも見所の一つ。DVD買うか借りるかしようと思っていたところだったのでプライムで観れたのはラッキーでした。ただちょっぴり残念なのはせっかくリブートしたといってもいいこのシリーズの続編が、このジェネシスがアメリカ本国でヒットしなかったために暗礁に乗り上げているらしいんです。日本ではヒットしたし、世界的にみたらそこそこいけてると思うのでぜひぜひ続編を期待したいと思います。シュワちゃんのあのぎこちない笑顔をもっと観たいから(笑)

スタッフ
監督:アラン・テイラー
製作:デビッド・エリソン
   ダナ・ゴールドバーグ
製作総指揮:ビル・カラッロ
      レータ・カログリディス
キャスト
アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)
エミリア・クラーク(サラ・コナー)
ジェイ・コートニー(カイル・リース)
ジェイソン・クラーク(ジョン・コナー)
イ・ビョンホン(T-1000)

原題:Terminator Genisys
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:パラマウント
上映時間:126分

▼メイキング映像はこちら↓

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気になる! 泉じゅんという女優

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このところ、伝説の日テレ火曜9時のアクションドラマ『プロハンター』を見ています。各話のことは何年か前に1〜4話まで書いたのでその続きはおいおい書きたいと思っているのですが、今日はシリーズ後半の単発ゲストのことを少し書こうかと。

 第19話「標的は誰だ?」。この回、藤竜也さんが二役をやります。水さんじゃない方の人物の恋人が泉じゅん。この泉じゅんさんがいいのです。そして、珍しく水さんが惚れられます。半分だけど。

 今回は草刈さんは見せ場はバイクだけ(笑) 菊島警部、今回は頑張ってます。脚本と演出のバランスが良くて特に前半がテンポ良くてだれるところがなかったです。

※写真は、泉じゅん。登場シーンの写真じゃないのでドラマの中のとはイメージが違うけど。

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泉じゅんさんって調べてみると、日活ロマンポルノにも出てたらしい。残念ながら見たことはないのですが、DVDとかなってるのかな?
 僕は泉じゅんさんはテレビでの印象が強く、学園ドラマに出ていた記憶があってどのドラマか思い出せなかったのだけど、わかりました。TBSの『おおヒバリ!』というドラマでした。
 たしか主人公の北大路欣也のオニ山先生との絡みが多かったはず。他に古谷一行、島田陽子、高橋洋子…懐かしすぎる。

 主題歌がYouTubeにありました↓

 
 泉じゅんさんって料理研究家の結城貢さんの奥さんなんですね。女優は引退されてたまにしかテレビに出ません。残念。
 
 

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うずまきシネマ「0&1」中田圭監督作品

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中田圭監督の映画『0&1』を観た。2001年だからもう15年前の作品になる。でも感覚的な古さは感じられない。

 中田監督は東京の夜をずっと撮ってる。これがいつも思うのだけど無理がなく、ほんとに自分の隣にすぐある世界に思える。生々しい空気。そして、全体に流れるけだるさとやるせなさが切ない。

 殺し屋として育てられた若者の男女。出会ってはいけない男女が出会ってしまう。飼い犬同士の接触は掟破りなのだ。そして二人は組織に追われる身となる。

 モチーフとしてはよくあるのだが、それをリアルな東京で、そして直球ではない変化球の言葉少ない台詞で紡いでいく。ざらりとした画面の効果が一層それを盛り上げる。

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 主役「0」役の石川絵里はずっと孤独を感じているので寂しく、そして厳しい表情ばかりなのだが、1シーンだけ笑うところがあって、これがなかなかチャーミングなのだ。

 主役のもう一人「1」を演じる加藤隆之は母は黒澤明監督の娘さん、そして祖父は名優 加東大介なのだそうだ。雰囲気が香港の俳優・監督の周星馳(チャウ・シンチー)に似ている。

 大物ゲストとして、夏八木勲とジョー山中が出演している。お二人とも鬼籍に入ってしまわれたのがとても残念だ。この二人の登場シーンで、作品世界の厚みがぐっと増す。主人公たちとの絡みが少ないのが残念。「0」と夏八木さんの会話とか欲しかったなぁ。
 夏八木さんとジョーさんの登場はアクション映画でおなじみの横浜 神奈川区千若町のバー「POLE STAR」というのがにくい!

 ストーリーは、無理なひねりや、ビックリさせるためだけのどんでん返しはなく、淡々と流れていく。ラストのガンアクションは特に音がリアルでこのあたりは日本映画にありがちな軽さはない。むしろ香港のノワール映画っぽい。監督自身も追う者の一人として登場。ヒッチコックよりも長くハッキリ写ってる(笑)

 本編の他にDVDには特典映像があって、ラストシーンの別テイクが入っていた。こちらは少し救われる内容で僕としてはコチラの方が好みだけど、映画としては本編でのラストが良いと思った。


ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2002正式出品作品
水野晴郎的超特急 新鋭監督映画祭参加作品
秋田シネマフェスティバル参加作品
2001年/日本語/73分/ノマッズ・エンターテイメント提供

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うずまきシネマ「もっとも あぶない刑事」+α

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『もっともあぶない刑事』を観た。この映画、ラストを覚えているので前にも観てるはず。でもストーリーはすっかり忘れていたので、クリアな脳みそで楽しめた。

 ストーリーは柏原寛司の脚本だから一定の水準以上は期待できると思ったけど、期待より上を行ってた。エンタテインメントとしてのフットワークの良さを失わないのがあぶ刑事の信条だから。敵役で“弁慶”刈谷俊介が大暴れしてくれるのもうれしい。ただ台詞がほとんどないけど。
 今回のヒロインは真梨邑ケイ。死ななかったのが良かったけど、それはタカと恋に落ちないからだろう(笑)

 今回もアクションはふんだん。村川監督だからカーチェイスも思いっきり。パトランプ1個の古いパトカーはつぶれると思ったけど、ロングサイズが付いてる新型もつぶしてたから、やっぱ映画はいいなぁと感動。カーアクションはもちろん吹き替えだと思うけど、顏が映るところは恭兵ちゃんがやってるところもあって、カッケー!

 この映画のカオルが大好き。可愛さも最高潮だと思う。そして、少年課 松村課長がバイクでかっこよく登場! いいねぇ。それから、近藤課長の最後の出演でもある本作は近藤課長の見せ場もあります。

 ラストが思わず『オレがハマーだ!』かっ!と言いたくなる(笑) とにかく、映画シリーズの一旦区切りの作品なので思いっきりやってる感じはしました。あぶ刑事は「火9」の系譜のアクションドラマとしておもしろさを大切に、映画はさらにスケールアップしている。これが正しいあぶ刑事だっ!

オマケ。
 映画『さらば あぶない刑事』の広告用(B2)ポスター2種類、某関係筋から入手しました。廃棄直前にお願いしてもらい受けたのでちょっと4つに折られていて折り目が入ってますが(笑) でも我が家の大事な宝物です。さっそく壁に貼り出しています。

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うずまきシネマ「人生スイッチ」

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アルゼンチン映画『人生スイッチ』を観た。ブラックユーモアの6話構成のオムニバス作品。気づいたときには劇場公開終わってたので、DVDを買って早速観てみましたョ。アルゼンチン映画というのは初めてかも。日本版のポスターははっきり言ってあんまり良いとは思いません(失礼)。内容を誤解しそうな感じがします。その誤解も「やりやがったな〜」という快感があればいいのですが、「ちょっと違うのでは?」という違和感が残る感じなんで。でも映画はすっごく興味深い作品でした。

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▲第1話「おかえし」
 これ、公式サイトでこの第1話だけ無料公開してたんですよ。これ観てこの映画が観たくなったのです。
 美人モデルが仕事とバカンスを兼ねて飛行機に乗る。そこで隣り合った紳士と会話しているうちに、奇遇にもある人物と関係があるという共通点に気づく。すると、その会話を聞いていたその近くの人も、そしてさらに…。小説で読んだらおもしろそうな題材を見事に映像化している。6本の中でもこの話が一番ショートショートとして切れがいい。

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▲第2話「おもてなし」
 男が仕事の帰りに立ち寄ったレストランで起こるできごと。サスペンスフルでスリリングでおもしろいが、ちょっと後味が悪いのが玉に瑕。

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▲第3話「パンク」
 これを見たときスピルバーグの『激突!』をすぐに思い出した。運転中に性格が一変する人は実際にいるからこういうトラブルはあるだろう。それを映画としてのスペクタクルを加えて表現してある。お話としては突き進んでいく感じ。

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▲第4話「ヒーローになるために」
 ストーリーとしては僕がいちばんイヤな感じで運んでいきます。ほんとに見てるのが辛くてやりきれない。あぁ、こういう話は嫌なんだよなぁ…と思っていると、ラストで救われます。このラストがあるからこの話は好き。

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▲第5話「愚息」
 最初は何とかならないものかと思っているものの、だんだん人のエゴが鼻についてきて、よし親父良く割り切った!と思って、そして最後にいや〜な終わり方をするという話。お話としてはこれもありと思うけど。

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▲第6話「ハッピー・ウエディング」
 かなり嫌な展開をします。だんだん辛くなります。花嫁に感情移入しかけたときに、えええっ?となって、めちゃくちゃ気分悪くなり、そして最後はちょっと救われる感じ。実際にこんなことがあったら嫌だけど、お話の中ではこれもいいかも。このあとは絶対強く結びつくよな、と思う。そうなって欲しいと思うだけかもしれないけど。

 というわけで、今回めずらしく、ネタバレを気にしてもごもごと書いてみました。この6本の中では第1話「おかえし」が一番好きかな。

▼では予告編をどうぞ↓

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【うずまきシネマ】「スティーブ・ジョブズ」(2013年アメリカ)

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映画『スティーブ・ジョブズ』2013年公開のをAmazonプライムで観ました。実に面白かった。この映画どうも世間様では評判は真っ二つだったそうですね。確かに、Appleのことを知らない人が観ると退屈かも知れません。
 みんながAppleを意識するのはなんと言っても、カラフルなiMacの登場、iTunesやiPodでの音楽ライフの革新、そしてiPhone。この映画には、ボンダイブルーのiMacがスケッチ段階で登場するだけだし、iPodは一番最初のが発表されるシーン、そこまでです。

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 ウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』(講談社刊)上・下巻を読んだ人には非常にうまく映像化しているので感動的だったでしょう。僕自身はAppleの本に関しては昔からあまり読まなかったのですが、僕もこの本だけは読んでいたので、ほんとうによくわかりました。キャスティングも良く、メイク、そして演技も良かった。

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 でも、たとえば最初の彼女との破局と、なかなか認めなかった娘のリサのことが、結婚した後に引き取って一緒に暮らしているくだりなどは、さらっとしか描かれないので見過ごしてしまう人もいるかも知れません。全体がテンポ良くというか良すぎる感じで、映画というよりもむしろミュージックビデオに近い感覚で作られている感じがしました。ダラダラがない。どんどんわからない人は放置する感じ。興味がある人や知ってる人なら、だから飽きる暇がないのです。キーワードがちりばめられていますからネ。

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 とはいうものの、この先を見たい。ジョブズはAppleに復帰して“タイタニック”を引き上げて空にまで飛ばしてしまうのですから。Macintoshだけじゃない。iPhone、iPad、そしてピクサー。ジョブズは現実歪曲フィールドを駆使して、人を面白がらせたり、罵倒したり、興奮させたり、やる気にさせたりしながら、次々と夢を見させてくれました。そして、iPhone 4s発表の次の日に亡くなった。そこまで、描くのは長くなりすぎるなら、前後編でもよかったような気がします。

 画面作りも、配役も良かっただけに、ここまでで終わりにするのは惜しいと。2015年に別のジョブズの映画が公開されるようですが、そっちもいつか観てみたいと思います。エンタテインメントとしてもアメリカンドリーム爆発映画で終わってくれる方がスカッとしますしね。

 Amazonプライムって、いいですね。うちはADSLのいちばん遅いヤツなんですが快適に観れました。レンタルするのもなんだか最近面倒だし。いつでも観られるならメディアで所有する必要もないから、配信っていいかもしれません。同じ作品を何度も観るというのはそんなにないわけで、そういう作品は決まってるのでディスクを買って持っていてもいいけど。置く場所もなくなってきて、家族に責められますしネ(笑) でもどうしても買ってしまうのですけどネ。
 

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【うずまきシネマ】
『ボーン・アイデンティティー』2002年 アメリカ

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マット・デイモン主演『ボーン・アイデンティティー』をDVDで観た。主人公が夜の海に漂っているのを漁船に救われるところからシーンはスタートする。なぜそんなところにいたのか、なぜ銃で撃たれているのか。

 身体に埋め込まれたカプセルからスイスの銀行の貸金庫の口座番号が。自分は誰なのか。貸金庫にヒントが。次に探ってみるのは自分のアパートのあるというパリ。なぜか追っ手が迫る。迫る追っ手を自然な動きで倒してしまう。アメリカ領事館も頼りにならない。警察も追ってくる。そして詐欺の被害に遭って所持金をなくし、ビザが下りなくなって困っている女性と知り合う。彼女はクルマを持っていた。そこから前半の見所、彼女のおんぼろローバーミニでのカーチェイスが繰り広げられる……。

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そんなにど派手ではないですが、けっこうアクションシーンもふんだんで、適度なラブシーンもあり、地味ではあるけど観だすと止まらなくなるサスペンス・アクション映画です。キャンパストップの赤いミニ。なぜか右のフェンダーだけが黒い。僕はやっぱりミニ目当てでこの映画を観たんですけど、満足まんぞく。めちゃカッコイイです。ミニの出てくる映画というと『ミニミニ大作戦』の方が有名だとは思いますが、この映画は負けてはいませんでした。というか、監督は『ミニミニ大作戦』が大好きなんじゃないかなぁ。
 他にもセリフがけっこう気が利いてるし、ガンアクションもあるし、マット・デイモンが男前過ぎないのがいいし、ヒロインも可愛すぎないのがいい。これはお気に入りの一本になりました。

▼↓カーチェイスシーンです。

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『てっぱん』下宿・田中荘最後の親子丼を再現してみた!

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▲お好み焼店「おのみっちゃん」の店頭セット。

NHK朝の連続テレビ小説『てっぱん』も終わって1週間以上が経ちました。震災の影響で、放送が1週間休止になったので、最終回は4月にずれ込んだというのは朝ドラ史上初のできごとかも。

 ドラマについては、本当によかった。出ている人、ストーリー、音楽…全てが見ていて心地よかったです。みんな生きてる感があふれててほんとによかった。

 主人公のあかりは、僕は最初はそんなに好きでも嫌いでもなかったんですがそれがだんだん好きになっていったことが変化として大きかったかもなぁ。最初は加奈の方が好きだったんです。
 それが美織ちゃんの演技が自然で見ているうちにどんどん引き込まれて、役者さんが演じていると思えなかったんです。ほんとに尾道から出てきて大阪で生きてる女の子だと思えて。だから駅伝くんとのこともほんとに心配しちゃった。

 そして、あかりも加奈も好きだけど、富司純子の初音。富司さんが大阪弁を使えるとは思ってなかったんです。それまでとくに最近はお上品な役が多かったし、ワイドショーの司会でも澄ました感じだったんであんまり好きではなかったのだけど、今回はほんま大阪のおばちゃん。しかもちょっと口の悪いおばちゃんで、それがまた生き生きとしてるのが素晴らしかった。ゴリさんとの掛け合いも最高。

 そしてほんとに一番好きになったのは、おとうちゃん村上錠(遠藤憲一)。エンケンさん、普段怖い役が多いけどこんなにあったかいおとうちゃん。ほんとにええおとうちゃんじゃ。かっこええ。
 村上錠は古いタイプガンコ親父のキャラに一瞬見えます。絡んでくると話がややこしくなるんちゃう、と。でも違ってました。錠は慌てふためきもするけど、ここぞの時にはちゃんと適切に対処している。頭で考えるのではなく全身で考えるタイプなんですね。だから判断も早いし、正しい。僕は父親の見本がなくて育ったので、自分がちゃんと父親ができるかとても不安なんですが、こういうおとうちゃん、ええなと思いました。もちろんおかあちゃんの真知子(安田成美)もよかった〜。二人のお兄ちゃんもね。
 他にも、笹井さんとか浜勝の社長とか、コーチとか好きな人だらけなんやけど…。続編作ってくれないかなぁ。あかりと駅伝くんのことも気になるしな。でも今年後半のドラマは決まってるんですよね。その後でもいいから…。

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 というわけで、名残惜しいというか、ずっと見ててうらやましかったというか、昨日の最終週一挙再放送を見て、下宿・田中荘の最後のご飯として初音が作った親子丼を作ってみました。残念ながら出汁はいちから取るのは僕にはムリなのでそこだけ手を抜きました(笑)。

 公式ページには、玉子丼の作り方が動画で掲載されているので、それを参考に、あとはドラマでちらっと映った初音の手順を思い出しながら作りました。これね、出汁を本格的に取らなかった手抜き式というのもあるけど、そんなに手間はかからないです。それでいてめちゃ美味しいです。皆さんもぜひ作ってみてください。玉子丼の作り方動画はもうすぐ公開終了となるので、早めに一度見ておいてくださいね〜。

★ページでの紹介も見つけました。それは→こちら!

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▲最後の親子丼をみんなが食べた食堂のセット。

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夜散歩/守口編
カラフル

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太閤堤から見下ろしたところに綺麗なものが。バルーンで作ったPOPだなぁ。パチンコ屋さんか。この業種のお店はいつも元気な感じでいいな。おしとやかなパチンコ屋さんって似合わないものな。不景気なんだから、遊ぶときぐらい明るく楽しく。

■Panasonic LUMIX DMC-GF1
 LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
 Moriguchi-City, Osaka, JAPAN
 17. December 2010

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