NICOLA/親指シフト

モバギ2を作文マシンに!

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9年前のキカイというとITツールとしてはもう骨董品になってしまうのかもしれませんが、その9年前のマシンを今回またもや入手してしまいました。
 MobileGear II MC/R330です。詳しくは僕のsigmarionとMacのblog「ふえるsigmarionさん」の方に書きましたが…。

 なんせ電池で使えることと、長時間駆動すること。これがこのマシンの特長です。1つ前のモデルR320を使っていたことがあるので、使い勝手は飲み込んでいます。というかsigmarionとほぼ同じです。同じNECが製造している兄弟マシンですしね。初代のsigmarionとOSのversionも同じです。
 R320と一番の違いはキーボードの色です。R320はダークグレーでほぼ黒でした。R330はライトグレーでとても明るいイメージがしてそれだけで楽しいです。

 とにかく、早速NICOLA(親指シフト)化して使っています。伝説のポケットワープロ・OASYS Pocket3が帰ってきたような楽しさです。作文マシンとしては完璧だと思います。ATOK Pocketが最初から入っているので、sigmarionのユーザ辞書をコピーして移しました。これで完璧。
 sigmarionとうまく使い分けながら使っていきます(^ε^)。

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帰ってきた「ふえるシグマリオンONE」

Sig3photo
やっぱり僕はモバイル機が好きなんですね。というわけで、随分前にシグマリオンを入手して楽しく使っていたんですが、そのときに勢いで作ったホームページが「ふえるシグマリオンONE」でした。基本的にはシグマリオンを中心にその周辺、使っているパソコン関連の話題を扱うホームページでした。でしたって、まだあるんですけどね(^ε^;)。

 シグマリオンは大好きでまだ手放さずに持っていますし、ちょこちょこ使ってもいるんですが、やっぱり寄る年波には勝てないというか、ネットで使うにはいろいろと不都合も出てきました。それでこのたび、sigmarion IIIを入手しました。シグマリオンシリーズの最終機ですが、これもすでに販売は終了しているPDAです。キーボード付で一応タッチタイプに耐えうるキーボードというのは今のところこのsigmarion IIIが最後だと思うので、これでしばらくまた遊ぼうと思います。

 で、4年ぶりに「ふえるシグマリオンONE」を更新することにしました。でもめんどうなのでblogにしてしまいました。blogのタイトルは「ふえるシグマリオンさん」です。sigmarion IIIを中心に、またMacintoshや親指シフトの話題をからめつつ、sigmarion IIIと初代sigmarionも時々使いながらの楽しい日々をつづっていきたいと思います。
 ↑しかし、何個blog作ったら気が済むのか?(笑)

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久しぶりの純正!
USB親指シフトコンパクト

060714oyayubi2前からいろんなところに書いているけど、僕はNICOLA(親指シフト)ユーザなんです。でもMacユーザだし、おまけにPowerBook190cs以来ずっとノート一筋なので、キーボードは本体付属のものしか使えず、選べなかったんです。

 だから親指シフトとして使うにはエミュレータソフトのお世話になっていたわけです。外付けキーボードを使うという手もありましたが、REUDOから出ていたMacに使える親指シフトキーボードは個人的にデザインが好みではありませんでした。毎日使う道具としてはその点は致命的です。どうしてもMacのデザインと組み合わせることに違和感を覚えました(何度も書きますが〈個人的に〉です)。だから買わなかったんです。

 今回入手した富士通のUSB親指シフトキーボード(コンパクト)FKB8579-661EVはテンキーもなく、非常にコンパクトなキーボードです。ノートのキーボードと同じ範囲のキーとでも申しましょうか。シンプルでデザイン的にも気に入りました。Macと繋ぐという意味でも色もグレー系でそこそこマッチします。ということで買うことにしました。発売されてからしばらくしてMacで使えるようになったという話を聞いて、でも何年かまだ迷っていました。

 ネット通販で[Shop U]という名古屋のお店から購入。ここはキーボード専門店で非常にマイナーな(誉め言葉です)お店です。発注してすぐに届きました。結局設定の切り替えができなさそうなので自宅でPowerBookを使っているワタクシはこのキーボードは使いづらいっぽいので会社に持って行ってPower Mac G4 Dual 1.42GHz/mirror doorに繋ぐことにしました。Macの純正キーボードでNICOLA化する「Tesla」というソフトを削除して、同じ作者が作った富士通のUSB親指シフトキーボード用のドライバーの「OyayubiDriver」をインストールし、早速使ってみました。

 僕はタッチタイプできるようになったのは、OASYS Pocket2だったため、[変換][無変換]と[右親指][左親指]キーが兼用のタイプの方が良いのです。だからドライバーはそちらを選びました。こっちでも[変換][無変換]キーもちゃんと機能しますし。

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 キーを良く見るとキートップの文字の刻印の書体が、僕の好きなOASYS Pocket2のキーボードと同じではないですか! 細い丸ゴシックです。くわしく言うと写研のナールという書体ですね。そうか、だから好きなのか。今気づいた(笑)。でもこの刻印は鑑賞するだけの意味で、ほぼタッチタイプができるので一番上の数字と記号ぐらいでかなの三段はキーボードを見ないんですけどね。

 キータッチは少しざらりっとした感はあるのですが、悪くはないです。手前にフジ色のバームレストを取り付けることができるんですが、デザインとしては面白いと思いますがこれはちょっとがたつくためすぐに外しました(笑)。

 Macのキーボードとしてショートカットがまだ迷いますが(笑)、でも慣れるでしょう。あと一つだけ困るのは、キーボードからCDドライブの蓋を開けることができないことぐらいでしょうか。でもまあこれはiTunesを立ち上げておけばiTunesから開くことはできるのでまあいいか。

 やっぱり純正のNICOLAは左親指を少し内側に曲げたりする必要もなく(これはワタクシがMacの純正JISキーボードだと[右親指]=[space]、[左親指]=[英数]で使っているからですが)なんだか久々に伸び伸びと打鍵を楽しむことができてうれしいです。やっぱり買ってよかったなぁ。

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MacBookでTeslaが使えるという情報が!

Macbookwhite何度か書いてますが僕はNICOLA(親指シフト入力)ユーザなんです。だからOS Xの新しいのが出てもなかなかすぐには飛びつけない。ましてやハード的にも大きな変化のIntelMacではNICOLA入力は当面できないだろうというウワサが流れ、あきらめていたんです。ところがところが「できた!」という人がいて、その手順を詳しくblogで公開してくれているんです。ありがたいなぁ。
 これで本当に将来に明かりが差しました。希望が繋げました。IntelMacを導入するときに、NICOLAが使えないなら、文字入力はWindows側でやるしかないか…っていうところまで悲観(笑)していたんですが、そんなことはしなくて済みそうです。よかったよかった。

★そのありがたい情報はkkさんの「Miscellanium of Keisuke Kamimura」というblogに掲載されています!

先週の金曜日、ナンバの[ヤマダ電機]でMacBookの実機を触ってきました。黒も白も。キーボードは全くの新しいデザインでキータッチも良かったです。しっかりしてました。
 13インチの横長モニタは使いやすいかも。液晶の表面がマットではなく今流行りのツルツルでしたが、これは目に優しくないのでは?という疑問が…。でも全体としてはいいです。
 黒はマットな黒でした。ゴム系の塗装かコーティングでしょうか。15インチtitaniumの出る前のPowerBookを思い出します。世間的に最初のiMacの時のような大ヒットにはならないかもしれないけど、こんなMacが欲しかったという範囲には入っているという感じです(^ε^)。

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シグマリオンでにこにこNICOLA

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これが世界最小NICOLAマシンのsigmarionです。もちろん純正のNICOLAではなく、親指キュンをインストールしてNICOLA(親指シフト)化してあるというわけ。

 おそらくこれより小さいNICOLAマシンはないと思います。あっても打てないと思う(^ε^;)。
 日笠健さんが作ってくれた「親指キュン」はWindowsCEマシンをNICOLA配列に変更できるツールです。フリーソフトとして公開してもらっているのでNICOLAユーザとしてはとてもありがいたです。sigmarionだけでなく他のWindowsCEマシンでも使えます。
 僕はβ版のテスターとして参加させてもらってこの「親指キュン」の恩恵にいち早くあずかったのでした。
 sigmarionのキーボードはとても小さく、ホームポジションでは指同士はくっつけてそろえておかねばなりません。最初は窮屈に思うんですが、使っていると、これが実にホームポジションを維持しやすいということに気が付きます。こんな小さなキーボードで果たして快適にNICOLA入力ができるのか疑問でしたが、やってみると、これが意外にグーなのです。
 フルサイズのキーボードなら小指が少ししんどい確定のためのreturnも全然楽チンらくちん。
 sigmarionでのNICOLAは実に快適で他のパソコン、僕ならMacintoshのPowerBookG4とかになるわけですが、これと比べても使いにくくて入力速度に差が出ることはありません。むしろ指の移動距離が小さくて済むので肉体の疲労度は少ないかも。
 [左親指]キーは[無変換]で使っていますが、キーが小さい割に[C]キーよりやや右にずれていて十分[左親指]キーとして使えます。
 PowerBookG4とかiBookとかは左手のアームレスト部が、夏はシャレにならないぐらいに熱を帯びてしまいます。断熱の効果があるパッドを貼ってはみたものの、やはり温度は上がるので、汗をかいてしまいます。sigmarionはHDも積んでいないので発熱する部分も少なくまたアームレストもないので(^ε^;)夏には特に重宝するのです。
 小さくてどこへでも持っていける世界最小NICOLAマシンを僕はこれからも愛用し続けることでしょう。(この文章もsigmarionで書きました)

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MacでにこにこNICOLA

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先日NICOLAについて少し書いてみましたが、ほんとは僕なんかが書くまでもなく、ネット上にはNICOLAについてページが多数あり、それらのページを見てもらう方がよくわかると思います。学術的な検証実験を行い、数字を拾ってデータ化しているようなレポートを掲載しているところもあります。
 ですので、そういう理論的なことは詳しい方にお任せして僕なりのNICOLAを使っていての経験談を書いてみたいと思います。

 僕は、最初に友人からお古を譲ってもらったワープロが、富士通のOASYSだったためNICOLAを覚えました。最初はタッチタイプ(キーボードを見ないで打鍵すること)をしようなんて気は全くなくて、キーボードの刻印文字を見て打っていました。それも5本指を使わず主に使っていたのは親指と人差し指と中指の3本。これでも毎日日記や手紙を打つようにしたらなんとなく打てるようになりました。何かのテキストを使って「練習」をするようなことをしたら、多分続かなかったでしょうね。自分の書きたい文章を頭に思い浮かべ、気楽に文章を打つというのが誰にも束縛されないしいいんです。

 さて、今日はMacとNICOLAの話を書きたいと思います。
 ワープロを使っている時は良かったんですが、仕事でもプライベートでもMacintoshを使うようになりました。するとNICOLAができません。ローマ字入力かJISかな入力です。これは困った。でもある人から、Macintoshでもオンラインソフトを使うとNICOLAができるよと教えてもらいました。MacのOSが「漢字Talk7」の時代です。機能拡張フォルダに「親指シフトINIT」というのを入れ、キーボードレイアウトファイルをシステムフォルダに追加すると、ハイッ! 親指シフトができるようになりました。ただしクロスシフトでの濁音・半濁音の入力はできませんでした。それでもローマ字入力よりは慣れているNICOLAの方が打鍵速度が速いので断然楽でした。

 「漢字Talk7.5」〜「MacOS8」の時代になると「OYA-UB」という機能拡張が出てきました。これはクロスシフトに対応していました。つまり濁点を半濁点を後付けしたり、つりそうになりながら、ひ弱な小指でシフトキーを押さなくていいんです。長いスペースバー1本を打鍵タイミングをずらすことによって左右の親指キーに使い分けるという画期的驚異的な機能を持っていました。

 同時期にMacのキーボードが英語式のアスキーボードではなくJIS配列になりました。ちょうど[C]キーの下あたりに[英数]キーが。[M]キーの下あたりに[カナ/かな]キーが付きました。それと[space]キー。
 「OYA-UB」は、打鍵タイミングをずらさなくても、この三つのうち好みの組み合わせで、左右の親指キーを設定し、完全にクロスシフトに対応できるのです。
 僕は左シフトキーを[英数]に。右シフトキーを[space]で設定しました。ほかにも[space]を使わず左右を左シフトを[英数]右シフトを[カナ/かな]や左シフトを[space]右シフトを[カナ/かな]にすることもできます。これでまた格段に使いやすくなりました。

 そしてMacOS9の時代になると「Nickey」というシェアウエア(現在はフリーソフトになりました)が出てきました。このソフトは機能拡張ではなくコントロールパネルです。つまり、細かい設定が可能なのです。少しだけですがキーの割り当てを変更したりもできますので、ますます便利。ちゃんとシェアウエア料金を送金しました。
 現在はMacはOS9と会社ではOS9とOS Xを使っていますので「Nickey」はまだ使っています。
 OS Xでは「Tesla」というソフトでNICOLAが使えます。このソフトもフリーソフトで、最新版ではキー割り当ての変更が少しできて便利になっています。

 現在ではMacでNICOLAを始めてみようと思っても、まず投資する必要はありません。全てがフリーソフトで入手可能です。覚えるまではシールをキーボードに貼ってみるのもいいでしょう。僕は初期にデスクトップ機を使っているときはキーボードにシールを作ってはっていました。PowerBookを使うようになって、貼ってみたけど格好悪かったしすぐに剥がしてしまいました。すると間違いはするんですが、なんとなく手が勝手に覚えているんですね。シールを貼らないでしばらくそのまま半分手探りで入力を続けていると、ほんとにタッチタイプがほぼできるようになりました。
 仕事では自分の書きたい文章を打つだけではなく原稿を見ながら打つ場合もあります。そのとき目線が原稿→キーボード→モニタと3カ所も移動すると、ぐるぐる回って本当に目が回ってしまいます。実際に頭がフラフラしてきたんです。タッチタイプができるようになると、それがなくなりました。
 今でもこのキーはNICOLAで何?とか訊かれても答えられませんが、文章を打つときは手が勝手に覚えているのでキーを見ないで打てます。だから特別な練習をしたという経験が僕にはありません。

 僕は入力方法としてNICOLAを覚えたことは本当にラッキーだったと思います。そして、ワープロOASYSだけでなく、この素晴らしい入力方法を、他のマシン(僕の場合はMacですね)で使えるように特許で縛らなかった富士通という会社と、フリーソフトやシェアウエアという方法でユーザの中のプログラミングができるヒトがボランティアのように隙間なくソフトの提供をしてくれたことにとても感謝しています。

 入門はしやすそうに見えるJIS配列は実際には使いにくい配列です。だからローマ字入力を使っている人が多いですね。ローマ字入力には前に書いたように、脳味噌の中でムダな処理を強いられます。日本語入力には現在のところ多くの人が実証するようにNICOLAが適しています。
 僕はNICOLAはJIS規格になってほしいです。キーボードはJIS配列のJISかなの刻印抜きでアルファベットと機能キー刻印だけでよいと思います。日本語入力はNICOLAと、一応従来のユーザのことも考えてローマ字入力やJISかなも選択できるようにして、かな刻印に関してはシールで対応。ユーザは好みの配列のシールを貼るといいでしょう。タッチタイプできる人はシールを貼らないという選択もできます。
 こうして、パソコンを買う人が日本語入力に対して、問題意識を持ち、特に金銭的な投資を強制されることなく、自分に適したと思える入力方法を最初から選べるという状況。これが一番理想的な日本語入力環境の導入の姿だと思います。

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