Nikon J1と神戸と写真展と
▼blogの更新を放置していた。理由はないけど。ワンテン展以降にもいろいろと面白いことはあったのだけどナ。twitterやFacebookで書いてしまうと、もういいかという気になる。でもそれらは流れて行ってしまって後で見るときには探しにくいのだけど。
ほんとは記事としては二つに分けて書いた方がいいのかも知れないけど、今回は混ぜて書く。というか書いてしまったから、いいやということで(笑)
▲Nikon J1を買った。「今年はカメラ買わない宣言」をしたのじゃないの? そういう声も聞こえそうだけど(笑)、これは去年の購入計画に入っていたもので、時期がずれただけだからOKなのだ。
もうJシリーズはすでにJ3が出ているのだけど、僕が欲しい機能はJ1で充分だったので。中古ではなく新品で手に入れた。色はどうしても白がこのカメラには合うと思ったので、白で標準ズーム付きで手頃な値段のが出るのを待っていた。
ボディだけならEVF付でもかなり安かったのだけど、後でEVF必要になるかもしれないけどあえてなしのJ1にした。それはカメラの見た目のスッキリさを優先させたのだ。一応、J1では動画を撮りたいと思っている。そうでなければ写真だけのためにもうカメラを増やす必要は当面ない。でもまだ動画は撮ってない。
▼昨日は朝方5時半ごろだったか、地震があって、淡路島震源だということだった。だけど、神戸で吹雪大樹さんという人の写真展があって、トークショーの参加申し込みをしていたので、神戸に行かねばならなかった。京阪電車もダイヤは乱れ、JR環状線も東京の山手線なみの混雑。案の定大阪駅まで行くと、JR神戸線は運転を見合わせていた。あきらめて帰るかと思ったけど、神戸方面は平行して阪急も阪神も走ってる。阪急で行くことにした。車内は混んでいたが、特急で、しかも座れたので楽ちんだった。
KOBE 819 Galleryは、花隈駅で降りて歩いてすぐだった。
時間も余裕で間に合ったけど、こういう事情を配慮してトークショーの開始は30分遅らせるとの知らせが入り口に貼ってあった。
で、少し時間があるので、J1を片手にその周辺を散歩した。その時の写真を含めて、今後Nikon J1で撮った写真をUPするアルバムは→ コチラ。
▼吹雪大樹さんの写真展とトークショーはとても面白かった。なんの前知識もなく見に行った。東京のギャラリー、ルーニーの杉守加奈子さんがオススメだったので興味を持った。このシリーズは去年ルーニーでもやったらしい。
今回の神戸でも展示の際に杉守さんが来たとのこと。展示作品を選んだのは杉守さんらしい。吹雪さんの写真は、トイカメラの代表格の一つ、HOLGAで撮られている。トークショーの中で「昔、8ミリ映画をやってて、トイカメラってその映像に近い写真が撮れる」という話が出てきて納得した。そうだだから僕が好きな画なのだ。
話の中で印象に残ったのは、最近は仕事場と自宅の往復でしか写真を撮る時間がなかなかとれないが、そこで撮ることにしたと。日常“を”撮るのではなく、日常“で”撮るのだと。なるほど、僕もそうかもしれない。半径300メートル以内で撮ってるけど、日常生活を単純に記録しているのとは少し違っている部分があるからなぁ。ただ、僕と吹雪さんの大きな違いは、写真に込める作家性だろう。僕は「あ、これオモロい。撮らな」ということだけの場合が多いから(笑)
他にも、僕と共通することや気になるキーワード、話がいっぱい出てきた。最初は8ミリで映画を撮っていたけど映画は集団の作業でなかなか難しいことから写真へと表現媒体が変わったこと。トイカメラというとギャラリーへ写真を持って行ってもバカにされたり、ちゃんとしたカメラを使いなさいと説教されたこと、路上でポストカード売りをしていたときに某ギャラリーのオーナーに声を掛けてもらったこと、病気になって考えに変化ができたこと、フィルムで撮ってデジタルで仕上げていること…などなど。
あとQAの時に吹雪さんにある人が質問した。写真はいろいろな解釈ができるが、作者の意図とは違って誤読されるときがあると思うがそれはどうかと。吹雪さんは、誤読はOKだと言った。映画だとストーリーは決まっていてそれに則って見て欲しいが写真はそこからイメージを広げてもらっていいのだと。いろいろな解釈ができる、読み取る物語がたくさんある、しかも奇を衒っていない(そうであってもそうは見せない)作品がステキだと思った。
神戸での写真展は今日が最終日だけど、大阪 南船場の[ギャラリー・アビィ]で、吹雪大樹写真展「いつかへの旅」が4月30日(火)~5月5日(日)の予定で開催される。アビィは吹雪さん自身がオーナーのギャラリーである。この写真展では「日常で」とは違って旅に出て撮った作品が中心とのこと。時間を作ってぜひ行きたい。
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