【うずまきシネマ】「スティーブ・ジョブズ」(2013年アメリカ)
▲映画『スティーブ・ジョブズ』2013年公開のをAmazonプライムで観ました。実に面白かった。この映画どうも世間様では評判は真っ二つだったそうですね。確かに、Appleのことを知らない人が観ると退屈かも知れません。
みんながAppleを意識するのはなんと言っても、カラフルなiMacの登場、iTunesやiPodでの音楽ライフの革新、そしてiPhone。この映画には、ボンダイブルーのiMacがスケッチ段階で登場するだけだし、iPodは一番最初のが発表されるシーン、そこまでです。
ウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』(講談社刊)上・下巻を読んだ人には非常にうまく映像化しているので感動的だったでしょう。僕自身はAppleの本に関しては昔からあまり読まなかったのですが、僕もこの本だけは読んでいたので、ほんとうによくわかりました。キャスティングも良く、メイク、そして演技も良かった。
でも、たとえば最初の彼女との破局と、なかなか認めなかった娘のリサのことが、結婚した後に引き取って一緒に暮らしているくだりなどは、さらっとしか描かれないので見過ごしてしまう人もいるかも知れません。全体がテンポ良くというか良すぎる感じで、映画というよりもむしろミュージックビデオに近い感覚で作られている感じがしました。ダラダラがない。どんどんわからない人は放置する感じ。興味がある人や知ってる人なら、だから飽きる暇がないのです。キーワードがちりばめられていますからネ。
とはいうものの、この先を見たい。ジョブズはAppleに復帰して“タイタニック”を引き上げて空にまで飛ばしてしまうのですから。Macintoshだけじゃない。iPhone、iPad、そしてピクサー。ジョブズは現実歪曲フィールドを駆使して、人を面白がらせたり、罵倒したり、興奮させたり、やる気にさせたりしながら、次々と夢を見させてくれました。そして、iPhone 4s発表の次の日に亡くなった。そこまで、描くのは長くなりすぎるなら、前後編でもよかったような気がします。
画面作りも、配役も良かっただけに、ここまでで終わりにするのは惜しいと。2015年に別のジョブズの映画が公開されるようですが、そっちもいつか観てみたいと思います。エンタテインメントとしてもアメリカンドリーム爆発映画で終わってくれる方がスカッとしますしね。
Amazonプライムって、いいですね。うちはADSLのいちばん遅いヤツなんですが快適に観れました。レンタルするのもなんだか最近面倒だし。いつでも観られるならメディアで所有する必要もないから、配信っていいかもしれません。同じ作品を何度も観るというのはそんなにないわけで、そういう作品は決まってるのでディスクを買って持っていてもいいけど。置く場所もなくなってきて、家族に責められますしネ(笑) でもどうしても買ってしまうのですけどネ。
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