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カプセルカメラの元祖 OLYMPUS XAの補修
おそらく世界一小さいライカ判レンジファインダープラカメ

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はい今夜は、OLYMPUS XAです。カメラレビューではなくて、カメラ補修レビュー(笑) カメラの補修って久しぶりにやったヮ。重修理は神経使うので面倒だし失敗することが多いので(笑)イヤだけど、こういう補修は楽しいですネ。

 昨日、グループ写真展「広角機動隊S.A.C.」の打ち上げのときに、muraakiさん提供のプラカメ争奪戦で、warakadoさんと対決し勝ち取ったのがこのXAです。実は1台持っているんですが、フェザータッチのシャッターの調子が悪くてもう一台欲しいと探していたところだったのです。

 このカメラの設計者は、日本でハーフカメラブームを起こしたOLYMPUS Penを生んだ、米谷美久さん。ハーフカメラが日本を席巻していたころ、海外でローライ35という小さなコンパクトカメラが発売されました。ほぼOLYMPUS Penと同じサイズでライカ判(35mmフィルムフルサイズ)の写真が撮れるカメラでした。これはしてやられたと思って、日本メーカーの意地で作り上げたのがこのXA。ローライ35はレンズが沈胴するなどコンパクト性に優れていましたが、欠点として、いちいちレンズを引っ張り出す必要があったため、サッと出してサッと撮るカメラとは言えませんでした。シャッターチャンスを逃してしまう。

 そんなライバルの欠点を独自のアイデアでクリアしてしまったこのXA。カパッとレンズ前のカバーを開けば撮れる式。レンズキャップは不要。
 ローライ35は目測で距離を合わせるので正確なピント合わせが出来ませんでした。XAはライカなどに代表されるレンジファインダー(三角測量の距離計)を搭載しています。つまりファインダー内に表示されるピント合わせ用の二重像のズレをピタッと合わせるとピントが合わせられます。
 シャッター速度はカメラ任せの絞り優先測光。ほとんどの場合絞りは5.6のままでもいいし、凝った写真を撮りたければ、絞りを調整してシャッタースピードをAUTOで上手く変化させるという裏技で作品撮りまで出来てしまう。これはXAはファインダー内にシャッター速度の表示が出るから出来ることなんです。その他にも便利なアイデアがいっぱい。書き出すと止まらなくなってしまう(笑)

 さてそのXA。まあ古いカメラにありがちなモルトプレーン(遮光のための黒いスポンジ)が経年劣化で溶けています。このモルトの貼り替えを今日は行いました。

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 溶けたモルトの箇所にアルコールを垂らして爪楊枝と綿棒でコシコシと除去します。けっこう気長にやります。
 全部はきれいには除去できませんができるだけやります。

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 カメラ補修材料は、今はネット通販などで入手ができます。モルトも買えます。でも僕はモルトの代用品として百均のお習字の下敷きを使います。プロはこんなものは使いませんけどね(笑)
 理由は、裏に滑り止めのゴム引きでここに両面テープが貼り付けやすいこと。モルトはまた何年かすると溶けます(笑) 素人にはこの除去が面倒。お習字の下敷きはゴム引きのフェルトですので、経年変化しても両面テープの粘着力がなくなる程度なのではがして貼り直しが楽です。そして加工がしやすいし、安いこと。ただこのゴム引きのお習字の下敷きが最近なかなか売ってないので、見つけたら買っておきましょう。
 
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 こんな風に裏に両面テープを貼ります。接着剤で付けるという方法もありますが、これも素人にはやり直しがしやすい両面テープがおすすめです。プロも両面テープでモルトを貼ってますしね。

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 こんな風にサイズに合わせて切って貼るだけです。ハサミよりもカッターナイフとものさしで切る方が楽ですし仕上がりもきれいです。
 
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 うら蓋の内側にぐるっと貼りました。今回は失敗なしでなかなか上手くいきました。というわけでできあがり。
  
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 XAは露出計とシャッター速度の制御に電気を使うだけで巻き上げは背面のノブをジャッジャッと回します。写ルンですといっしょですね。ストロボは取り外せます。シャッター速度がかなり遅くまで対応しているので、ほとんどストロボは要らないですね。どっちかというとストロボは使わない方がいいです。白飛びするぐらいキツいので。

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 レンズはF.ZUIKO f2.8 35mmです。レンズの設計はなかなか苦労したようですね。ちょっと性能的にギリギリ一杯のところを使っているとかって話しを聞いたことがあります。写りはXAよりもXA-2の方が良いというウワサもあります。でもXA-2やXA-3はレンジファインダーが省略されて目測のゾーンフォーカスというおおざっぱなものになりますので、精密さならXAの勝ちです。レンジファインダーでのピントの調整はレンズ下にレバーがあり、これでピントを合わせます。
 
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 底面を見てみましょう。右手側の底に小さなレバーがあります。これ露出補正のレバー。逆光時にAUTOだと絞りすぎて暗い写真になるので、プラス側つまり明るく補正します。+1.5できます。もう一段階レバーを動かすとピーっと音がします。バッテリチェックです。音がしたら正常。もう一段階レバーを動かすとセルフタイマーです。セルフタイマーにレバーを持って行ってシャッターボタンを押します。10秒でシャッターが切れます。このレバー、セルフタイマー時に一番前まで飛び出します。これで三脚を使わずにどこかの上に置くときに安定性をさらに上げる効果がありますね。
 
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 電池はLR44を2個入れます。この電池は百均などで簡単に手に入りますね。結構長持ちします。モーターとか入ってないからですね。
 
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 というわけで、XAのモルトの補修を中心にご紹介しました。さて補修ができたので、フィルムを入れて試し撮りしなくちゃ。シャッターの調子はすこぶる良さそうです。こりゃ楽しみたのしみ。
 

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