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シリーズ図書館に行こう!
『WORLD of PINHOLE』田中良哉

Pinhole
さて、またまた図書館で借りた写真集です。最初、かなりキツ目の広角レンズの写真集だなぁと思って興味を持ったんですが(タイトル見て気づけよ!)、ピンホールカメラで撮った写真集だったんですね。

 それになぜ気づかなかったのかというと、ピンホールカメラの写真集にしてはピントがけっこうキている写真だったんです。カメラ雑誌のグラビアに掲載されたピンホールカメラの写真も見たことがありますが、たいがいピントが甘くて、これでよく満足しているなぁという感じだったんですね。ピンホール独特の柔らかい描写…とか言う人がいるんですが、柔らかいのとピンぼけなのはやっぱり違うのだとこの写真集を見て自信を持ちました(評価基準としてですが)。
 でもまあピンホール写真を撮る楽しみもあるわけで、マスメディアや写真集として出すのならば、ピントは合っていて当然でしょう、と言いたいだけなんです。アマチュアが撮って楽しむ分にはボケててもそれはそれで楽しいというのはわかっています。

 さて、そんな意味でもこの写真集は納得の一冊です。周辺光量落ちがすごくて、周辺部が流れる、なんだかスピード感まで感じてしまうのですが、実際はかなりの時間をかけて撮っているわけですね。時間がそこに凝縮しているということですね。

 撮影場所は日本だと思うんですが、広角のせいでしょうか、どこかしら大陸的な感じがします。田舎もアメリカの田舎のような気分がしてきます。

『WORLD of PINHOLE』
写真:田中良哉
発行:新風舎
2004年5月26日 第1刷発行
定価:1600円(税別)
ISBN4-7974-4254-9 C0072

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