アンリ・カルティエ・ブレッソン展に行く
サントリー・ミュージアム[天保山]
▼今年の初めから密かに楽しみにしていた、「アンリ・カルティエ・ブレッソン展/大阪芸術大学グループ創立60周年記念」に行ってきました。ブレッソンのオリジナルプリントと言えば、僕はかつて京都で行われたブレッソンの「ランドスケープ」やマグナムの「スマイル&スマイル」で見たことがありましたが、今回のはブレッソンの全作品の中からブレッソン自身が選んだものだということで、これは見に行かねば!と思っていたのです。
▼海遊館前広場では、なんかトマトの「ゆるキャラ」がイベントやっていました。これって団子3兄弟の人がデザインかな? 海遊館前はかなりたくさんの人を並ばせる用に柵が迷路状に作ってありましたが、14時少し前だったので人の波は一段落したのか、海遊館に入る人は溢れてはいませんでした。
▼そういえばこの[サントリー・ミュージアム]に入るのは初めてかもしれません。いや、入った記憶がないのだから初めてでしょう。ガラス張りの部分が特徴的ですね。科特隊の基地を思い出すデザインです。
▼2Fの受付でチケットを購入します。500円です。気軽に見に来られる値段でうれしいです。ギャラリーは5Fとのこと。エレベータで5Fへ。先にトイレを済ませます。そしてモギリのおねえさんにモギッてもらって入ります。空いてたらいいなぁ。しかしまあ日曜ですから、けっこう人は見に来ていました。百貨店でやったキャパの写真展よりは混雑していませんでしたけど。あれはついでのおばちゃんたちも来るからなぁ。
まだ見に行ってない人のために詳細は書きませんが、断片的に。とにかく展示数が多いです。これはうれしかった。ブレッソンが好きな人はたいがい街角スナップ、つまり「決定的瞬間」の時期のものが好きだという人が多いと思うのですが、もちろんその時期の物もたくさんありました。そしてやっぱりまだ見たことのない写真がけっこうありましたので、お得な気分がさらに増します。展示室も5Fと4Fを使っています。ほんとに数が多いのでゆっくり見ているとつかれるかもしれません。
写真集『決定的瞬間』のフランス版オリジナルとアメリカ版が展示してありました。ガラス箱の中なので触れませんが…(^ε^;)。有名なマティスの装画がいいですね。
▼出口で図録を買いました。総ページ数276(序文/年譜、奥付等含む)で、僕の買ったソフトカバーの方で重さが1キロ、厚みは24.5mmぐらいあります。写真は411点収録。これで値段がいくらだと思いますか? たったの2000円です。最初見本を見たときは厚みに驚き、これはもう5000円ぐらいしてもしょうがない、でもせっかくだから買おうとなかば半泣きで決心していたのですが。これは驚きでした。
今日は愛用のナイキの斜めたすきがけデイパックを持ってきていました。少し小ぶりのものですが、なんとか入るだろうと。しかしこの厚みなので詰め込むのに苦労しました。手に提げているとブラパチができません。せっかくブレッソンを見て気分が盛り上がっているのに写真が撮れないなんて酷です。無理矢理詰め込みました。
2Fのショップで本をもう一冊買いました。これは数日前から読みたくなってネットで注文しようかと思ったりもしていたんですが、今日ここに来たらあるかもとふと思ったら案の定あったのです。この本についてはまた別の機会に書きます。
▼せっかくの大阪港ですから船の写真なんかも撮ったりして。ぉお! ハリボテ観光船サンタマリアだ! 全体を撮ってもつまらないので、ライカではおしりの方を。デジカメでは頭の方を撮りました。今日はやっぱりブレッソンに敬意を表して(って真似してるだけちゃうん)黒ライカ。(つまり僕の場合はM4-Pです)
サンタマリアの乗り場を通り過ぎてマーケットプレイスの裏を歩いていきます。
▼船に乗って帰ることにしました。行きは京阪から北浜乗り換えで地下鉄中央線で大阪港。帰りは渡し船で舞洲に渡り、USJの外周を歩いてJRに乗って帰ろうという作戦です。こっち回りの方が若干交通費が安くなりますし(^ε^)。渡船乗り場に着きましたが出たところで30分待ち。
▼待合室には誰もいません。さびし〜。時刻表を見ると30分に一本なんですね。この時間帯は。
しばらくするとお母さんと中学娘と小学弟という組み合わせの家族がやって来ました。僕は暇なのでその辺を色々と見物。
あ、そうそう「渡船場マップ」というのが無料でもらえます。これは待合室のある建物の2Fに上がる階段を上り、ドアのところに新聞屋さんのビニールポケットみたいなのがあってそこに入っています。このアイテムは案外気づかないと思うので注意深く探して必ずゲットしよう!
▼これは海上保安庁の巡視艇かな(YANBOさんが詳しいのでコメント希望(^ε^;))。やっぱり港ですね。こういうのは海に接していない枚方市民には実に新鮮な感じがします。かっこいいなぁ〜と単純に見とれてしまうのです。精神レベルが乗り物好きの子ども時代と変わっていないということですね。
▼乗るのはこの船、「天保山丸」です。実は待っている間はこの船はすでにこっちの岸に係留されていました。向こう岸に渡して、向こうから運んできて、こっちにとめておくんですね。向こうからこっちは、外人客が乗っていました。白人、黒人いろいろです。おそらくUSJで働いている人たちなんでしょうね。
出航時間のころにはカップルや家族連れや20人前後のお客さんになりました。
▼さっきからウ〜ゥ〜、ウ〜ゥ〜とサイレンがうるさかったんです。よく聞くとどうも消防自動車の音でした。海上に出てみるとわかりました。この通り。けっこう派手に煙が出ています。どこかで火事が起きています。海遊館かな?
向こう岸に到着。火事騒ぎを見物に近所の子どもや老人が来ていました。ライカでそこを1枚。
下りたところに、USJへの案内板が設置されていました。これは親切だなぁ。
▼終点というか始発というか、JR桜島駅から乗ります。次のユニバーサルシティ駅からだとすごい数の人が乗ってきますが、ここはほとんどUSJで働いている人が通勤に乗るだけなので余裕で座れました。1車輌に3人ぐらい。ちょうど天王寺行きでしたので京橋まで乗り換えないで済むので助かりました。というわけで、天保山へ行った、ブレッソンの写真を見てきた、とってもよかった、ついでに渡し船に乗ってきた…というお話でした。
Comments
うずらまんさん、こんにちは。
じゃじゃーーん、召喚されました。
艦艇に付いて、そんなに詳しくないですよ。
ここは、旧式の小型の巡視船「PS103 こんごう」と「PS104 かつらぎ」が置いてあったと思いましたが、どちらも大阪の山の名前ですね。
天保山の渡しは、昼間は便数が少ないですね。って、後ろ火事ですやん。けっこう煙出てるし。
Posted by: YANBO | March 27, 2006 03:26 AM
▼YANBOさん
ありがとうございます。シャザーンのように頼もしいです。
渡船場よこに係留されていたんですが、サントリー・ミュージアムのところにも何隻かありました。
そう、けっこう煙上がってたんですが、今朝の新聞には記事はありませんでした。どこが燃えたんやろ?
渡し船は昨日は着岸のときに荒れました。デジカメにむっちゃしぶきかかったっちゅうねん!(^ε^;)
しかし、いつまでもあり続けて欲しいです、こういう交通機関は。香港でもスターフェリーが大好きなんです。地下鉄の方が便利でもスターフェリーに乗ってます。こっちは有料ですがでもむちゃ安い。50円ぐらいかな。香港島と大陸側を結んでいます。
Posted by: うずらまん | March 27, 2006 12:37 PM
うずらまんさん、こんにちは
行ってきました、天保山はサントリー・ミュージアム。ブレッソン展、その量に圧倒されました。5階と4階両方使っていたのですね。
見終わった後、久しぶりの天保山を散歩しましたが、海遊館もできて15年、閉鎖するアミューズメント施設が多い中、良く頑張っているなと言う印象でした。確かに、子供達は楽しそうで、リピーターが多いのが強みでしょうね。
それと図録、確かに重かったですが、事前に聞いていたのでB4の入る通勤鞄をもって行って正解でした。ライカは持っていきませんでしたが、GRDでブラパチです。
Posted by: warakado | April 01, 2006 09:40 AM
▼warakadoさん
411点は圧巻ですよね(^ε^)。GRDですかいいなぁ。…と早速拝見してきました。サントリーミュージアムの建物自体、非常にユニークですよね。青空とうまくあっていて綺麗な写真ですね。
とてもよい一日を過ごされましたね(^ε^)。
Posted by: うずらまん | April 01, 2006 01:54 PM
>うずらまんさん
411枚は圧巻でしたね。でも、1枚辺り1.21円の見料はお安い!私も計算してしまいました。それとGRDが入院です。帰宅して画像チェックすると後半でCCD上のゴミを2点発見。かなり派手ですが、コンデジでもあるものなんですね。それと、トラックバックさせて頂きました。
Posted by: warakado | April 01, 2006 07:23 PM
▼warakadoさん
え゛! GRDが入院なんですか(^ε^;)。
まあ、レンズが沈胴するということはどこかしら隙間が
あるのでしょうし、ダストが侵入しないとは言いきれない
ですもんね…。
トラックバックありがとうございます。このブレッソン展のことを書いているblogは他にもいくつか見つけたんですが、サラッと書いてあるだけ(大体が展示枚数が多くて疲れた、という内容だけ)でトラックバック送るほどのものでもなかったので、warakadoさんが行かれると知ったときはblogに書かれるだろうと楽しみに待って、見つけてうれしくてすぐ送ってしまいました(^ε^)。
Posted by: うずらまん | April 03, 2006 11:52 AM
うずらまんさん、こんにちは。
ブレッソン展、やっと行ってきました。
写真は素人ですので、詳しい事は書けませんが、楽しく勉強になりました。
お買い得な図録も買いました。(^◇^)
見れば見るほど、気になる写真が増えていきます。
トラックバックを打たせて頂きました。
Posted by: YANBO | April 03, 2006 09:20 PM
▼YANBOさん
図録は見応えありますよね。図録にしては写真が大きめに載っているし。写真集と言ってもイイぐらい。
ブレッソンの写真はじぃ〜っと眺めているといろいろと面白いことが見つかりますので飽きませんね。
Posted by: うずらまん | April 04, 2006 08:00 PM
以前掲示板に一度、書き込みさせていただきました、ふきです。
大阪に住んでいるので、私も前のめりでブレッソン展に行き、白黒の力に圧倒されてきました。(>_<)
2000円で売っていたあれは「図録」なのですね!てっきり「写真集」かと思い、ずいぶんあっさりした(よく言えば(^^;)印刷だと思っていたのでした。
神戸のキャパ展も楽しみです。いい情報をありがとうございます。(^o^)/
Posted by: ふき | April 04, 2006 09:11 PM
▼ふきさん
ぉお! ブレッソン展、行ってこられたんですね(^ε^)。
そうなんです。図録なんです。でもブレッソンの写真集は、ブレッソン自身が文章を書く人ではなかったようで、そんなに詳細な解説が書いてないと思います。だからあの図録はとてもお得なんですよ。あの収録数であの値段ですから。
キャパのカラー、楽しみですね〜(^ε^)。
Posted by: うずらまん | April 04, 2006 11:23 PM