November 2005
ちくわ笛の名人
枚方に来たる!
▼『TVチャンピオン』とか『笑っていいとも!』とかにも出演した、岡山県のちくわ笛名人・住宅正人(すみたくまさと)さんが、我が町枚方市の「ひらかたエコ・フェア2005」の中のイベントの一つとして来演。生演奏を楽しんできました。いや〜、ほんとに楽しかったです。
ホームページのプロフィールによると、住宅さんは岡山市役所経済局商工観光部勤務で、岡山を中心に伝承民謡の採集・採譜を行いながら、瀬戸内の民謡の歌い手として活動する一方、大学・短大等で伝統芸能やエンターテイメントについての講義を行うなど、芸能文化の伝承・普及に努めているという人。テレビに出演したことから全国的にも有名になったそうです。
マネジメントは吉本興業の岡山支社が担当しているらしいです。枚方で演奏をするのも知っているだけでも今回で2回目のはず。やわらかいトークと、得意のものまねなどを挟みながらの楽しいイベントでした。ちくわ笛の作り方や吹き方も披露してくれました。
ちくわって岡山の名物なんですね。前にテレビでも見たことがあったんですが、ちくわ笛は、リコーダーや尺八に似た音色ですね。ケーナにも似ているかも。
さっそく我が家も帰宅してから、ちくわを10本ほど買ってきて、ちくわ笛に挑戦! でもこれがなかなか難しいんです。音がまず出ません。教えてもらった通りにカットしてやってみるんですが…。家族4人で挑戦して何とか音が出たのは、ワタクシうずらまんとヒヨコだけでした。音が出たという点だけで言えば僕がまだ一番うまかったです。でも曲を奏でるほどにはいかないんです。
住宅さんが言ってたようにあんまり吹きすぎると顔色が悪くなります。それは急激な酸欠になるからですね。これは注意しないといけません。僕も音を出して調子に乗りすぎてあとでちょっと頭痛が襲ってきました。なんでも夢中になりすぎるのがいけないんですね。
さて、かなり長い間練習し、ヒヨコも音がある程度出るようになってきました。明日からなんか特訓するとか言ってます。ほんまかいな。
住宅さんのホームページでは、演奏が聴けたりしますので一度ごらんあれ!
うずまきシネマ
『チャーリーとチョコレート工場』
▼遅ればせながら[高槻松竹/セントラル]で『チャーリーとチョコレート工場』を観てきました。めっちゃおもろかったです。予告編やテレビスポット、『めざましテレビ』なんかで紹介されて面白そうだなぁと思っていたんですが、なかなかタイミングが合わずにあきらめかけていたんです。でもなんとか最終日に間に合いました。
今日は平日だったため劇場もヨメと二人で貸し切り状態。これは気分良かったです。パンフレットを買って前から三列目の真ん中に陣取りました。
原作は子ども向けファンタジーのベストセラーだそうですが、映画全体の仕上がりは子どもには子どもなりに、大人には大人なりに楽しめる作りになっていました。とにかくファンタジーを描くための特撮技術は惜しげもなく投入されています。でもCGばかりでもなくて、特技が浮き足立ってもいなくて、とてもスムーズで良かったです。見た人の中には純粋なファンタジーを期待していってそうじゃなかったとがっかりしたような意見を言う人もいるようですが、僕は面白かったです。なんというか、全体に大阪ノリを貫いているんですね。
主人公の貧乏人の息子、チャーリーが変に善人だとかすごい夢とか持ってるとか、逆に極端なコンプレックスを持っているとか生まれの事情が特殊だとか…ではなくて、気のいい平凡な少年というのもいいですね。
そしてこの映画の一番いいところは、本当に観ている方が気分が悪くなるほどの嫌なヤツが出てこないところでしょう。
この映画で気に入ったのは工場の主のウォンカもそうだけど、ウンパ・ルンパのおっさんと昔チョコレート工場で働いていたジョーおじいちゃん。
ジョーおじいちゃんはいい味を出していました。チャーリーの家族は両親と両親の両親とチャーリーが同居するというちょっと変わった家。老人たちはけっこう仲良く、貧乏な暮らしもそう苦痛ではないようです。中でもジョーおじいちゃんがチャーリーを一番可愛がってくれる。そしておじいちゃんは昔ウォンカのチョコレート工場で実際に働いていたことがあるというのですが、しかしよく考えるとおじいちゃんが働いていたころのチョコレート工場はもっと工場工場してたと思うんですが、チャーリーたちが招待されたときには、不思議な世界の工場になっていました。
チャーリーはあきらめていたゴールデン・チケットを手にすることができるんですが、それも家族のために権利をあきらめようとします。でも、四人の老人の一人で、いつも憎まれ口ばかりきくもう一人のおじいちゃんが言う一言でチャーリーはチョコレート工場に行くことを決心します。このへんもさらに泣かせますね。
ウンパ・ルンパのおっさんは、なんでこのおっさんが?という感じで次々に登場する。みんなこのおっさん。区別つかないこの一族はいったい何者なのだろう。なんでちょっとサイズが小さいのか。でも全員がちょっとデブで同じ顔。でもなんか変に芸達者でおもろいなぁ。
この映画の中には、音楽や映画のパロディもふんだんに入っています。ビートルズ風、クイーン風、そしてヒッチコックの『サイコ』をパロったり、『2001年宇宙の旅』なんかは、そのままをストーリーの一部に組み込んでしまうという念の入れようです。
そうそう、この映画の中に出てくるエレベーターは上下だけではなくて左右斜めにも動くことができます。これ昔松本零士の『銀河鉄道999』でも出てきたんですね。怖いんですよ、上下だけじゃなく他のところに行くということは元に戻れなくなるんじゃないかっていう気がして。この映画では、なんか工場を飛び出してどこへでも行ける移動手段になっていましたけどね。
いろいろな特徴を持った人物が出てきますが、それぞれに応じた運命に翻弄されていきます。少し無責任な雰囲気のウォンカの様子に不安にもなりますが、それでもえぐいことにはなりませんので安心ですね。
ラストには原作にない展開が待っていますが、この辺のことはこれから観る人のために内緒にしておきましょう。
大人も子どもも楽しめるファンタジー。リスの活躍も見逃さないでね(^ε^)。
『チャーリーとチョコレート工場/Charlie and The Chocolate Factory』
(2005年アメリカ/イギリス/115分)
監督:ティム・バートン
製作総指揮:マイケル・シーゲル
原作:ロアルド・ダール
脚本:ジョン・オーガスト
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・テイラー 他
うずまきシネマ
『汚名/Notorious』
▼今まで映画の感想は『ぎょぎょ〜む日誌』にちょこっと書いたりしていましたが、日記の中に書くとだらだらとそれだけが長くなるし、いっぱい書きたいときは、この『うずら眼』にまとめて書くことにしたいと思います。映画は好きですが、さりとて映画に詳しいわけではありません。ただ、僕は他の人とはちょっと違うささいなポイントを面白がったりする傾向があるらしく、それは映画のテーマからかなりずれた部分だったりするんですが、そういうのも映画の楽しみの一つかなと思います。さて『うずまきシネマ』というタイトルなんですが、これはミニコミ時代から使っている由緒正しきタイトルです(^ε^)。
▼何年かぶりでまた僕に今ヒッチコックブームがキテます(笑)。今回のこの『汚名』は、五〇〇円のシリーズで入手したDVDで観ました。水野晴郎の顔がド〜ンと付いているやつですね(笑)。
だいたい僕はイングリット・バーグマンが好きなんですね。顔が好きなんでしょう、おそらく。美人だけど、ツンケンしたイメージがないところがいいのかな。あと太い首がけっこういいですね。ドイツ女性のしっかりした感じが出てて。最初にバーグマンを観たのは『ガス燈』でした。これもミステリーです。ヒッチコックが彼女に夢中になったというのもわかります。またヒッチコックは好きになった女優をいつも窮地に陥れるんですね。
あらすじは、父親がドイツのスパイで、でもその娘のバーグマンはアメリカに愛国心を持っている。父は逮捕され裁判で有罪になり、それで傷心の彼女にアメリカの諜報機関が目を付け、ケーリー・グラントを通じて彼女にドイツ人実業家の素行を潜入調査させようとする。ケーリー・グラントとバーグマンは接触するうち恋に落ちてしまう。バーグマンが潜入する家は父の友人で、以前彼女に好意を寄せていた男。やがてその実業家に求婚される。ケーリー・グラントが仕事を断ってくれると期待したバーグマンだったが…、というような感じです。
父の有罪判決の後、けっこう荒れた生活をしているバーグマン。酔っぱらいで強がりを言っているんですが、なんかかわいいんです。
伝説の長時間キスシーンはとてもいいです。当時は「キス・シーンは三秒まで」という規定があったので、それを逆手にとって三秒のキスを連続させたというのはにくいです。単純に長いだけでなく、その小刻みなリズムが、さらにラブラブ感を高めているんです。
ケーリー・グラントは、ヒッチコック映画ではお馴染みで、ヒッチコック監督の分身の一人と言われていますね。もう一人は、ジェームズ・スチュワートですね。今回は多少煮え切らない男の役ですが、彼の気持ちもよくわかるような気がします。でも最後は気づいて助けに行きますもんね。
モノクロ映画なので、当時流行っていたスクリーンプロセスという合成手法もあまり違和感がないですね。後にカラーになると違和感が目立ってきますけど。ようするにスタジオセットの乗り物の背景を映写した映像にして一挙にカメラで撮ってしまうという方法がスクリーンプロセスですね。ヒッチコック映画では、クルマを運転するシーンを正面から捉えたようなショット、乗り物の中、屋外のアップシーン等はほとんどスタジオ撮りでスクリーンプロセスを使っています。こんなのわざわざスタジオにセットまで組んでスクリーンプロセスにするの?というシーンまでそうだったりします。
スターを長時間ロケに引っ張り回すわけには行かなかったのか、天気待ちが嫌いだったのか。その辺の事情は僕にはわかりませんが。
この映画、イングリット・バーグマンに心を奪われて、ヒッチコック探しをするのを忘れていました。どこに出ていたかご存じの方は、メールでこっそり教えてください。どうせまた観ても、またバーグマンばかりに夢中になりそうなので(笑)。
僕の観たDVDではラストはドイツ人実業家が家の中に入っていくシーンで終わっています。この後、ENDマークも、ロールクレジットもなかったんですが、これで終わりなんでしょうか。ひょっとして五〇〇円だから何分か最後カットされてたりして(笑)。
『汚名/Notorious』(1946年アメリカ)
製作:RKOスタジオ/アルフレッド・ヒッチコック/バーバラ・キオン
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原案:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ベン・ヘクト
撮影:テッド・テツラフ
音楽:ロイ・ウェブ
出演:ケーリー・グラント/イングリッド・バーグマン/クロード・レインズ ほか
昨日のお月さん
▼実家に天体望遠鏡があった。これをこないだ発掘して持ち帰ったのだが、実に安物だ。小学校六年の終わりごろか、中学一年ぐらいに買ったのだが、買ったときに既にデッドストック品だったのだ。
通っていた小学校の前の文房具屋のショーウインドウに何年も店ざらしになっていて、パッケージも、値札も色が抜けまくりだった。それをある日突然欲しくなって、
「これ、この値段で売ってるのん?」
文房具屋でももう売れないし簡単には取り出せないようになってしまっていたので、何年もそのままにしていたのだけど、酔狂にも欲しいという客が現れた。売り出された時の値段のまま何年もそのままだったのだけど、その値段でいいというので買って帰った。
なぜか一部足の部品も欠損していたりしたのだけど、一応望遠鏡としての機能は使えたので、ベランダに出て、夜に月を見たりして、クレーターを見て、また半月かそれ以下のときに、ちゃんと球体に見えるということに感動したものだった。
風景もよく見た。でも天体望遠鏡なので上下が逆さまに見える。反射式だからだろうか。でもやっぱり、星空への夢が天文学者へ向かわせることもなく安物だったからだろう、そのうち飽きてしまって使わなくなった。
今見てみると、やはりちゃちい。レンズも黴びているのかホコリなのか、どうも覗くと点々がいっぱい見える。ある程度はクリーニングしてみたが、昔の感動はよみがえらなかった。デジカメでコリメート(接眼部に単純にデジカメを押しつけて撮る方法)で、昨日の月を撮ってみたのがこの写真。時刻は夜の11時20分前後か。確かに時々曇るし、条件は良くなかった。デジカメも手持ちだし、シャッタースピードも遅く、手ぶれは必至。というわけで、何となくお月さんだと言われればそうみたいに見えるかな?という写真にしかならなかったのだ。
【画像追加】
※この画像をHatena-no-Tyawannさんのホームページの画像掲示板に投稿させていただいたのです(^ε^)。
文房具の「クツワ」というメーカー名や40×40mm等の文字が読み取れますね。
天体望遠鏡って英語で「アストロノミカル・テレスコープ」って言うんですね。なんか感動だなぁ(何が?)。
ところでラベルの粘着剤がはみ出ているのは、ステッカーが縮んだのかな?
【さらに画像追加】
※この画像もHatena-no-Tyawannさんのホームページの画像掲示板に投稿させていただいたものです(^ε^)。
抜き出したアイピース部分。抜けても替えはない(^ε^;)。この受け口部分は見るからに安物のプラスチックです。少し軟質の。フィルムケースににたような材質なのでポリプロピレンかな?
カタスミのアイアンキング
▼こないだの土曜日初めて千里中央へ行きました。だって今まで用事なかったんですもん(^ε^;)。[千里セルシー]というショッピングモールは、まあ昔の[くずはモール]を5倍ぐらいにした規模のところでしょうか(自分しかわからんな)。そこへ行ったんです。何しに行ったかはあちこちに書いているのでそちらを探してみてください。
さて、そのセルシーのゲームコーナーのベランダというか外側部分に子供向けの汽車ぽっぽとかヘリコプターとか小さい遊園地になっているんです。その片隅でみつけたのが、このアイアンキング。めちゃマイナーですよね。ウルトラマンとかではなくて、アイアンキング。しかも目の色変えて仕事してます(?)(^ε^;)。たしかアイアンキングはブルーのお目々だったはず。当時のヒーローとしては、アイアンキングよりもミラーマンの方がまだメジャーだったような。
▼さて、こちら仮面ライダーです。なんかこっちはアイアンキングよりもカラーリングが大胆に変えられています。横のラインが2本なので、新1号だとは思いますが、そのラインが黄色なんです。黄色とライダーが結びつくと、なんかニセ・ライダーみたい。それだけではなく、触覚やタイフーンベルトなど、ディテールが挑戦的に省略されています。でも彼も子どもたちのために日夜仕事に励んでいるんです。もう勤続30年以上になるんではないでしょうか。そろそろ厚生年金ももらえそうです。ショッカー時代に加入してればですが(^ε^;)。ショッカーの福利厚生はどうなっているんでしょうか(気になる)←なるな!(-ε-)
ネギハモ17回
まだ続く万博/小さい発見
▼というわけで、万博特集の第4弾!をお届けします。引き続きゲストは、EXPO70の生き証人・ちょびんさんと、京阪神おもしろスポット発見名人のYANBOさん。今回はEXPO'70の小さな痕跡を連続して発見します。
→
この『ネギハモ』は、デジオのポータルサイトである『カンタン デジオ』にも掲載。こちらでも『ネギハモ』をお楽しみいただけます。バックナンバーは、こちらの『ネギハモ』の方が探しやすいでしょう(^ε^)。
赤い星は誰だ?
▼昨日、会社の帰りに、ふと夜空を見上げると、東の方角に赤い目立つ星が。宵の明星か?と思ったけど、確か宵の明星は西の空にでるんじゃなかったかな?? 果たしてあの星は何だろう。おそらくあれほどハッキリとした星は、太陽系の惑星に違いない。というわけで、デジカメで一応撮ってみました。手持ちで望遠にもせずに普通に撮ったものをトリミングしたんですが、写っていました。なんかカスみたいですが…(^ε^;)。
早速、PowerBookに入れてある iStars というソフトで調べてみました。まさしく、この星は火星でした。-2.2等星、視直径20.2秒。牡羊座、牡牛座、くじら座、うお座に囲まれた位置にいます。なんかこの時期の火星は、前の大接近に次ぐ接近だそうですね。再接近は10/30だったようです。
〈星図は「iStars2.7」のスクリーンショット(部分)〉
押してください
▼押しボタン式信号機の押しボタンです。別段珍しくはないんですが、この押しボタンとそこに表示されるメッセージの文字について、ワタクシはけっこう前から、考えるところがあるわけです。
それは何か。ボタンを押した瞬間にこの「おまちください」という表示に変わります。押す瞬間というのは目はどこを見ているでしょうか。そうです。ボタンを見ていることが多い。となると、押す前になんと表示されていたかを、正確に覚えていない、ということに気が付くわけです。
僕だって押しボタン信号なんて初めて使うわけじゃなし、いちいちボタンや表示文字に注意をしているわけではありません。でも、押した瞬間にパッと変わるので思わず見てしまう。見てしまったら、文字を読んでしまう。読んでしまったら、じゃあ前に何て書いてあったか、とても気になるんです。
「おしてください」なのか。でもこれだったらなんだか有閑団地妻が配達に来た酒屋のお兄ちゃんにうっふんあっはんとすり寄っているという気配も濃厚だし、「このボタンをおしてください」だったら必要のない人まで押しそうだし。じゃあ「必要ならばおしてください」だったら、なんとなくつっけんどんな感じがぬぐえないし。
実際には、何度も見ているはずだし、見てから押していた時期もあったはずなんですが、これが覚えていないんです。
ボタンと表示のタイミングに関しては、本来は視線の動きを考慮して、ボタンを押してから表示していたその文字を二、三度点滅させ、その後に新しい表示に変更するというのが理にかなっていると思います。そうすると押してからでも前に何て書いてあったかはわかるし、新たな表示への注意喚起にもなる。そしてそこで時間を稼いでいれば、信号待ちでイライラするイラチが多い大阪でも、ボタンと文字表示に注意が向けられているので「待つ」と感じる時間が短縮されるという利点だってあるんです。
というわけで、押す前になんと表示されていたか、今とても気になって仕方がない夜なのであります。
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