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September 2005

小松崎茂 昭和の東京
根本圭助編 ちくま文庫

komatsuzaki
ちくま文庫はとても個性的な作品を次々と繰りだしてくるので、目が離せません。これもその一つ。小松崎茂という人の画は、僕ら昭和の子どもならそれと知らずに一度ぐらいは見ているでしょう。特に男子は(^ε^;)。ある人は雑誌の物語の挿絵で、そしてある人はプラモデルのボックスアートで。

 カメラ好きの人はカメラ関係の本で小松崎さんと赤瀬川原平さんの対談を読んだことがある人もいるでしょう。その小松崎さんが昭和十一年ごろにスケッチした東京の風景を集めた本がこの『小松崎茂 昭和の東京』。
 戦争で焼失してしまう前の東京の姿が、いきいきと描かれています。明治大正昭和のモダンな東京。そして、まだ充分に江戸の香りがそこここに残っている東京。銀座の服部時計店や東京駅など今に残る建物も出て来るが、回りの様子が全く違います。どれももうそのままでは見ることのできない貴重な風景です。

 この画は元々雑誌掲載や出版するために描かれたものではないそうです。小松崎さんが師匠の仕事の資料としてスケッチしてきたものだと。それにしては完成度の高い画ですね。
 僕ももう少し背の低かった東京の街を、歩いてみたかったなぁ。そんなことを思う本です。この本を片手に、このスケッチに描かれた風景のかけらを探しに行こう、いつかきっと。

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剣客商売スペシャル
決闘・高田の馬場

kenkaku
『剣客商売』スペシャル、見ました。僕の中でやっと、秋山小兵衛=藤田まこと になった気がします。どこかしっくり来ないという気がしていました。それは藤田さんが小柄な人でなかったことと、「中村主水」のイメージが強かったからでしょう。でもやはり年齢を重ねて、枯れてきたからでしょうか。とてもいい雰囲気になってきたと思います。
 大治郎の山口馬木也はいいですね。チャンバラも力強くて速いので強そうに見えます。それに対して三冬の寺島しのぶがまったく強そうに見えません。もうちょっときびきびと動いてくれればそれなりに見えるのになぁ。『大江戸捜査網』で鍛えた梶芽衣子の方が今でもうまいんじゃないでしょうか。
 今回、決闘する剣客として宍戸開と内藤剛志がキャスティングされていました。普通ならこのどちらかをもう少し安い俳優さんにするところでしょうけど、けっこう力はいっているというのがこれを見てもわかりました。このレベルの俳優さんを二人も使うと普通ならもっと目立たせるようなシナリオを書きそうなものですが、俳優のためのシナリオではなく、あくまでドラマあっての俳優という使い方で、だからこのキャスティングにも値打ちが出るという感じがしました。二人とも強そうに見えましたし。
 宍戸開演ずる羽賀儀平を愛してしまうお初をやっていた女優さんは、ちょっと演技が時代劇にはそぐわない感じでした。これは残念。
 けっしてこびることのないシナリオで、淡々とまとめてあって、とても良かったと思います。個人的には、必殺シリーズでよく見覚えのあるセットやロケ地が出てきてうれしかったりというお楽しみもあり、2時間テレビの前に座っていて、その時間を充分に楽しみました。

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RICOHFLEX VIIを使おう!

RICOHFLEX_VII
RICOHFLEX VIIです。今年の誕生日、東京のUさんからいただいたカメラです。そしてこれが家族で一番受けたカメラ。上から覗くと立体に見えるファインダー。
 とてもクラシカルなスタイルにヨメも子どもたちも大喜びしたのです。というのも中判のカメラを僕は一台も持っていませんでしたので、珍しかったのですね。ファインダーを覗くだけですごく写真を撮っているという気分になるカメラです。
 歴史的には、単純構造でメンテナンス性やコストパフォーマンスに優れ、ヒットしたカメラだということです。6800円という価格が当時どれぐらいの値打ちがあったのでしょうか。使い方はまったくわかりませんでしたが、触っているうちにシャッターチャージの仕方もわかりました。シャッターもちゃんと動いていることがわかりました。

 さて、そんなに家族ウケしたカメラをすぐにでも使いたかったのですが、この手のカメラの経験が全くなかったことから、フィルムを買うにもいろいろ調べねばなりません。中判は、最近はHOLGAなどのおかげで、プロだけでなくアマチュアにもユーザが戻ってきているようですね。HOLGAを買おうかどうかと思っていた矢先、もっと本格的なRICOHFLEX VIIをプレゼントしてもらって、うきうきです。

 しかし、レンズにカビが来ていたのでそのまますぐには使えませんでした。調べてみると、いつもカメラのレストアでお世話になっているたかさきさんのページに記事がありましたので、そのページを参考にさせていただいて、今日は意を決して分解してレンズを清掃しました。(詳細はまた後日レポートします)綿棒でオキシドールでカビを拭き取り、ブロアでホコリを払い組み上げました。
 ほぼ綺麗になったと思います。フィルムは1本だけ買ってあるので、明日天気がよければ試し撮りに出かけようかな(^ε^)。

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【更新のお知らせ】レンズはまぬけ!?

AVENON28
ひさしぶりに『ライカでラララ♪』の「レンズはまぬけ!?」を更新しました。
 これは先日の万博公園を、ちょびんさん、YANBOさんと一緒に歩いたときに撮ったものです。ちょびんさんもYANBOさんも注目してなかったなぁ。
 とても謎の看板なんですけど…。

 この日はLeica M4-PにAVENON L28mm F3.5を付けていました。AVENON L28mm F3.5は旧タイプのシルバーです。フードは遊びで外側に黒いラッカーを吹きました。今、それが剥がれてきていてけっこういい感じです(^ε^;)。

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『ベトナム戦争と平和』石川文洋著

isikawabunyo
岩波新書(カラー版)から、報道カメラマン・石川文洋さんの新刊が出ました。石川さんのベトナム取材の集大成のような本です。でも、新書判という手に取りやすい本でありがたいです。
 戦争当時から続けている取材の写真が戦争時、終戦時、それから何年か経って…とたくさん掲載されています。戦後のベトナムの変化がわかります。
 石川さんの写真としても未公開のものも多く含まれているようですのでそういう意味でも貴重です。

 僕は日本とは直接関係のないこの戦争のことがとても気になっています。それは、僕ら太平洋戦争を知らない世代がリアルタイムで感じた戦争がベトナム戦争だったからです。というか既に僕が生まれたころには戦争は始まっていました。
 当時はこの戦争の背景や意味がわからず、ただなぜベトナムの戦争にアメリカ軍が参加しているのかなぁ?程度の疑問しか持っていませんでしたが、報道されるニュースや新聞雑誌で血まみれの写真を見るたびに人が人を殺すことに麻痺していくことに恐怖しました。

 当時は幼くてよくわからなかったことを少しずつ後追いで読んでいます。この本は見てきたことを見た人の視線で書いています。読者は同じ視線で感じることができます。読了したら感想をまた書きたいと思います。

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