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小松崎茂 昭和の東京
根本圭助編 ちくま文庫

komatsuzaki
ちくま文庫はとても個性的な作品を次々と繰りだしてくるので、目が離せません。これもその一つ。小松崎茂という人の画は、僕ら昭和の子どもならそれと知らずに一度ぐらいは見ているでしょう。特に男子は(^ε^;)。ある人は雑誌の物語の挿絵で、そしてある人はプラモデルのボックスアートで。

 カメラ好きの人はカメラ関係の本で小松崎さんと赤瀬川原平さんの対談を読んだことがある人もいるでしょう。その小松崎さんが昭和十一年ごろにスケッチした東京の風景を集めた本がこの『小松崎茂 昭和の東京』。
 戦争で焼失してしまう前の東京の姿が、いきいきと描かれています。明治大正昭和のモダンな東京。そして、まだ充分に江戸の香りがそこここに残っている東京。銀座の服部時計店や東京駅など今に残る建物も出て来るが、回りの様子が全く違います。どれももうそのままでは見ることのできない貴重な風景です。

 この画は元々雑誌掲載や出版するために描かれたものではないそうです。小松崎さんが師匠の仕事の資料としてスケッチしてきたものだと。それにしては完成度の高い画ですね。
 僕ももう少し背の低かった東京の街を、歩いてみたかったなぁ。そんなことを思う本です。この本を片手に、このスケッチに描かれた風景のかけらを探しに行こう、いつかきっと。

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Comments

ちょっと出遅れました。ボックスアート派です(笑)。
と言っても実際はプラモにどっぷりことハマっていた頃にはもう小松崎さんから次の世代の箱絵(=リアル系)が主流になっていました。小松崎さんの絵は想像をかきたてさせられる迫力に満ちていて、爆音や硝煙の臭いや土煙さえ感じられる、そんな魅力がありました。

2、3年前子ども会で出かけた科学系博物館でたまたま小松崎さんの箱絵の展示があったのですが、しつこく見てたのはパパオヤヂ連ばっかりでした(^^;

Posted by: ひらまつ | September 27, 2005 at 09:57 PM

▼ひらまつさん
 コメントありがとうございます。この記事でコメントは付かないだろうと思っていました。
 小松崎さんのことを知ったのは随分と前だったと思いますが、そうかそういう仕事をしている人がいるのか、そして何気なくそういう人の画を何度も見ているのだ、そしてその画はわくわくしたりドキドキしたりした画なのだ、ということに思い至ったのです。
 この本は日本の街のスケッチ。東京の街の姿ですので、プラモの画とはちょっと違いますが、同じように街から人の暮らしやなんかがこうぐわ〜っと感じられるんです。

Posted by: うずらまん | September 28, 2005 at 10:54 PM

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