帰ってきたPowerBook2400
名機の現役復帰作戦その1
▼Macintosh唯一の「サブノート」と言われたPowerBook2400c/180。僕の愛機です。でも一旦現役を退き、上の娘に貸し出していました。それをiBookと交換で取り戻しました。再度現役復帰させる記念に、キーボードを新調することにしました。
今でもこのPB2400は熱烈なファンがいて、現役で使っている人もいます。PowerPC 603e RISCマイクロプロセッサ (クロック180MHz)は今となっては非力ですが、使いようによってはまだなんとかなります。また、G3カードを装着してG3化しているユーザもいます。僕のPB2400は、ノーマルのまま。
1997年発売のこのPB2400は、ボディの製造は日本IBM。かつてAppleが対抗する巨大な敵「ビッグブルー」としたあのIBMです。
IBMのThinkPadシリーズで培ったノートパソコンの技術を使って、Appleがサブノートを作りたいと思ったのは、日本のユーザからのサブノートへの要望が多かったからです。今までのPowerBookとはまったく勝手が違うボディは、数々出ているPowerBookの解説本の中でも分解が「非常に難しい」とされています。
さて、分解の第一歩はボディの左右の隅、ディスプレイ近くのネジ隠しのシールを剥がすことから始まります。
ここにネジが隠れています。このネジを左右2カ所外します。MacはPowerBookに限らず花形のネジなど特殊なネジが使われるケースが多かったのですが、PB2400は普通の「+」ネジです。
バッテリを外すことも忘れてはいけません。バッテリもリフレッシュサービスで中の電池を入れ替えしてもらいたいところですが、なかなかそこまで資金が回りません。だからそれは将来的な構想としておきましょう。
カバーが外れました。中身が少し見えます。やっぱりキチッとした作りがIBMらしいですね。さて、メインバッテリを外したので、メモリ用内蔵電池が消耗します。先を急ぎましょう。
この2カ所のヒンジが、ThinkPadによく似ていますね。違いはThinkPadは全体的に直線的なデザインなのに対して、なめらかなカーブなのがPB2400。
奥のカバーも外します。パーツが細分化されています。このあたり、まとめるとかできないんでしょうか。プラモデル的で楽しいことはたのしいんですが…。
これでやっとアームレストが外れます。トラックパッドとひげボタンのケーブルが本体に繋がっているので、これを切らないように注意せねばなりません。このケーブルは本当は抜いてから次の作業に移らねばなりませんが、今回は抜き方がわからなかったので、そのままにしました(^ε^;)。
これでキーボードが外れるようになります。ネジは何カ所かとまっていますので外します。ネジの数はけっこう多いので間違えないように分類して置いておきましょう。
キーボードがリボンケーブルで繋がっています。最初はこの抜き方がわからず、焦りました。なんとかわかって事なきを得ました。リボンケーブルが繋がっているマザーボード側の白い部分の左右に小さいストッパーが付いています。これを引き出すとリボンケーブルが緩むのです。
新品のキーボードに換装した状態です。新品なのでテカりもありません。キータッチもしっかりしています。普通PB2400でキーボードを換装する人というのは、JISキーボードから英語キーボードにするとか、スケルトンにするとかいう場合が多いのですが、僕はNICOLA(親指シフト)入力を使っているので、[英数]キーを[左親指]キー[スペース]キーを[右親指]として使うため、JISキーボードが必要なのです。みんなJISキーボードから英語に載せ替えが多いのでJISキーボードは比較的入手しやすいです。僕は某ネットオークションで非常に安価で手に入れました。
特に今までのキーボードに不具合がでたというわけではなく、新品が安かったので、ならば新品にしよう!という軽い気持ちで入手したのでした(^ε^)。
こちらは取り外した古い方です。NICOLAユーザはローマ字やJISかな入力と違い、頻繁に[スペースキー]を打鍵します(僕の設定は[英数]キーを[左親指]キー[スペース]キーを[右親指]ですが、[スペース]キーを[左親指]キー[カナかな]キーを[右親指]としている人もいます。ちなみにMacのキーボードには[無変換]キーはありません)だからテカっているだけでなく、角が丸く摩耗しているのがわかりますね。
キータッチも新品になったので、気分一新でまたPB2400を活用しようと思います。
あと、このPB2400にお金をかけるとしたら、G3ボードよりも、バッテリと、できればAirMac対応の無線LANカードですね。それがあれば家の中でも無敵なんだけどなぁ。
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