思い出は歌と共に
サウダーデ/久保田早紀
▼僕が高校時代よく聴いたのは、ニューミュージックでした。その中でもちょっと異色な存在だった久保田早紀。僕は早紀さんが一番好きでした。
この『サウダーデ』(1980.11.21発売)は3番目にリリースされたアルバムで、大ヒット曲[♪異邦人]の新アレンジ版とあと4曲[♪アルファマの娘]、[♪トマト売りの歌]、[♪18の祭り]、[♪4月25日橋]がポルトガルで録音されたものです。[♪異邦人]はよりアコースティックさが増し、また早紀さん自信が好きだった「ファド」の味付けが濃厚になっています。
中でも僕は[♪4月25日橋]という曲が好きでした。彼氏に振られてしまったというか、他の女に彼を奪われてしまった悲しい女性の歌です。
後半の5曲は日本での録音で、こちらは完全なポップス調アレンジ。レコードだったのでA面とB面で雰囲気をガラッと変えるという手法だったんですね。CDだとABがないのでその辺りがわからなくなってしまいますが。
後半の5曲はアルバムタイトル[♪サウダーデ]、シングルカットされた[♪九月の色]、[♪憧憬]、[♪真夜中の散歩]、[♪ビギニング]です。[♪九月の色]はそこそこヒットしたので覚えている方もいるでしょう。この曲のビアのは羽田健太郎です。ほかにも数曲がハネケンさん。だいたいファーストアルバムの[♪プロローグ]というピアノの独奏曲は久保田早紀の演奏ではなくハネケンさんの演奏で、早紀さんのアルバムにはなくてはならないメンバーだったんですね。
どの曲も僕にとっては甘酸っぱい青春の思い出の曲です。自分の将来が何も見えなくて、イライラしてて毎日不安で、でも何かを見つけて何とかそれを支えにしゃかりきに誤魔化して生きていたような時期。今のようなのほほんとした暮らしが待っているとわかっていたら、あんなに焦らなかったのになぁ(^ε^;)。
このアルバムを聴くと心がそんな時代に一足飛びにタイムスリップしてしまいます。
今日このCDが届きました。これでやっと久保田早紀のアルバムが全部揃いました。CD化で限定復刻の3枚も既に手に入れたし(^ε^)。大体高校時代にLPで持っていたのは『夢がたり』『天界』とこの『サウダーデ』の3枚。後は最近CDで集め直したものです。LPはもう処分してしまい手元にはありません。あとは久米小百合として活躍している早紀さんを追いかけようかな(^ε^)。
Comments
うずらまんサン、 ブログご訪問・コメントを ありがとうございました☆ 久保田早紀サンは 作曲も歌も素晴らしかったですが、なにより美しいかたでしたね~。憧れました^^。
Posted by: ジョナサン | September 08, 2005 02:10 PM