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MacでにこにこNICOLA

NICOLA.jpg

先日NICOLAについて少し書いてみましたが、ほんとは僕なんかが書くまでもなく、ネット上にはNICOLAについてページが多数あり、それらのページを見てもらう方がよくわかると思います。学術的な検証実験を行い、数字を拾ってデータ化しているようなレポートを掲載しているところもあります。
 ですので、そういう理論的なことは詳しい方にお任せして僕なりのNICOLAを使っていての経験談を書いてみたいと思います。

 僕は、最初に友人からお古を譲ってもらったワープロが、富士通のOASYSだったためNICOLAを覚えました。最初はタッチタイプ(キーボードを見ないで打鍵すること)をしようなんて気は全くなくて、キーボードの刻印文字を見て打っていました。それも5本指を使わず主に使っていたのは親指と人差し指と中指の3本。これでも毎日日記や手紙を打つようにしたらなんとなく打てるようになりました。何かのテキストを使って「練習」をするようなことをしたら、多分続かなかったでしょうね。自分の書きたい文章を頭に思い浮かべ、気楽に文章を打つというのが誰にも束縛されないしいいんです。

 さて、今日はMacとNICOLAの話を書きたいと思います。
 ワープロを使っている時は良かったんですが、仕事でもプライベートでもMacintoshを使うようになりました。するとNICOLAができません。ローマ字入力かJISかな入力です。これは困った。でもある人から、Macintoshでもオンラインソフトを使うとNICOLAができるよと教えてもらいました。MacのOSが「漢字Talk7」の時代です。機能拡張フォルダに「親指シフトINIT」というのを入れ、キーボードレイアウトファイルをシステムフォルダに追加すると、ハイッ! 親指シフトができるようになりました。ただしクロスシフトでの濁音・半濁音の入力はできませんでした。それでもローマ字入力よりは慣れているNICOLAの方が打鍵速度が速いので断然楽でした。

 「漢字Talk7.5」〜「MacOS8」の時代になると「OYA-UB」という機能拡張が出てきました。これはクロスシフトに対応していました。つまり濁点を半濁点を後付けしたり、つりそうになりながら、ひ弱な小指でシフトキーを押さなくていいんです。長いスペースバー1本を打鍵タイミングをずらすことによって左右の親指キーに使い分けるという画期的驚異的な機能を持っていました。

 同時期にMacのキーボードが英語式のアスキーボードではなくJIS配列になりました。ちょうど[C]キーの下あたりに[英数]キーが。[M]キーの下あたりに[カナ/かな]キーが付きました。それと[space]キー。
 「OYA-UB」は、打鍵タイミングをずらさなくても、この三つのうち好みの組み合わせで、左右の親指キーを設定し、完全にクロスシフトに対応できるのです。
 僕は左シフトキーを[英数]に。右シフトキーを[space]で設定しました。ほかにも[space]を使わず左右を左シフトを[英数]右シフトを[カナ/かな]や左シフトを[space]右シフトを[カナ/かな]にすることもできます。これでまた格段に使いやすくなりました。

 そしてMacOS9の時代になると「Nickey」というシェアウエア(現在はフリーソフトになりました)が出てきました。このソフトは機能拡張ではなくコントロールパネルです。つまり、細かい設定が可能なのです。少しだけですがキーの割り当てを変更したりもできますので、ますます便利。ちゃんとシェアウエア料金を送金しました。
 現在はMacはOS9と会社ではOS9とOS Xを使っていますので「Nickey」はまだ使っています。
 OS Xでは「Tesla」というソフトでNICOLAが使えます。このソフトもフリーソフトで、最新版ではキー割り当ての変更が少しできて便利になっています。

 現在ではMacでNICOLAを始めてみようと思っても、まず投資する必要はありません。全てがフリーソフトで入手可能です。覚えるまではシールをキーボードに貼ってみるのもいいでしょう。僕は初期にデスクトップ機を使っているときはキーボードにシールを作ってはっていました。PowerBookを使うようになって、貼ってみたけど格好悪かったしすぐに剥がしてしまいました。すると間違いはするんですが、なんとなく手が勝手に覚えているんですね。シールを貼らないでしばらくそのまま半分手探りで入力を続けていると、ほんとにタッチタイプがほぼできるようになりました。
 仕事では自分の書きたい文章を打つだけではなく原稿を見ながら打つ場合もあります。そのとき目線が原稿→キーボード→モニタと3カ所も移動すると、ぐるぐる回って本当に目が回ってしまいます。実際に頭がフラフラしてきたんです。タッチタイプができるようになると、それがなくなりました。
 今でもこのキーはNICOLAで何?とか訊かれても答えられませんが、文章を打つときは手が勝手に覚えているのでキーを見ないで打てます。だから特別な練習をしたという経験が僕にはありません。

 僕は入力方法としてNICOLAを覚えたことは本当にラッキーだったと思います。そして、ワープロOASYSだけでなく、この素晴らしい入力方法を、他のマシン(僕の場合はMacですね)で使えるように特許で縛らなかった富士通という会社と、フリーソフトやシェアウエアという方法でユーザの中のプログラミングができるヒトがボランティアのように隙間なくソフトの提供をしてくれたことにとても感謝しています。

 入門はしやすそうに見えるJIS配列は実際には使いにくい配列です。だからローマ字入力を使っている人が多いですね。ローマ字入力には前に書いたように、脳味噌の中でムダな処理を強いられます。日本語入力には現在のところ多くの人が実証するようにNICOLAが適しています。
 僕はNICOLAはJIS規格になってほしいです。キーボードはJIS配列のJISかなの刻印抜きでアルファベットと機能キー刻印だけでよいと思います。日本語入力はNICOLAと、一応従来のユーザのことも考えてローマ字入力やJISかなも選択できるようにして、かな刻印に関してはシールで対応。ユーザは好みの配列のシールを貼るといいでしょう。タッチタイプできる人はシールを貼らないという選択もできます。
 こうして、パソコンを買う人が日本語入力に対して、問題意識を持ち、特に金銭的な投資を強制されることなく、自分に適したと思える入力方法を最初から選べるという状況。これが一番理想的な日本語入力環境の導入の姿だと思います。

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Comments

うずらまんさんは漢字Talk(以前?)から、Macをつかっておられるんですねぇ。
私は仕事で使った8からなんで・・・
兄貴ってよんでいいですか(すいません、酔ってます)

とにかく、Macのにこら戦線はお任せします(^^;。
私は語るの苦手なんで、ちょっとほかの方法を模索してみます。

Posted by: らび | July 18, 2004 at 04:34 AM

▼らびさん
 古くからMacを使っていてもエラいとは限りませんけどね(^ε^;)。
 らびさんの書き込みスタイルは肩の力が抜けてて粋ですね。僕はちょっと書きすぎてますね(^ε^;)。もう書かないつもりですけどね。

Posted by: うずらまん | July 18, 2004 at 11:38 PM

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