キャンプだホイ!2023春③[最終回]

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三日目の朝です。おはようございます。
 山の中のキャンプ場ですので5月のこの季節でも冬キャンプぐらいの装備がいいですね。去年は大阪が暑かったので夏用の寝袋で痛い目に合いましたので今回はヒヨコは特に冬用寝袋零下7度対応。僕とカラザは3シーズン用でした。僕はこれで大丈夫でしたがカラザは寒くて眠れなかったようです。災害用銀シート、冷え症だとなかなか自分の体温で温まるというのは難しいのかもしれません。僕は冷え症じゃないので充分威力を発揮してくれましたけど。でも来年は全員冬用シュラフを用意しましょう。

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朝ごはん用に目玉焼きを焼き、そうだハムがあったと思い出してハムを敷きました。昨日の朝は目玉焼きのせ食パンを食べ終わってからハムを思い出して焚き火台で網にのせて焙って食べたのですが今日は思い出せました。でももうちょっと朝ごはんも凝ったことしたいものですね。ただ3人分作るとなるとなかなか面倒になってこんな感じになっちゃいます。
 カフェオレは昨夜と同じ、レギュラーコーヒーのドリップパックの煮出しコーヒーで作りました。煮出して作るの美味しいのでこれでいこう、今度から。

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朝食が終わればそろそろ撤収ですが、その前に焚火を続けて薪を使い切ります。ヒヨコは朝の散歩をしてお花の写真を撮ってきました。

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スプリングスノーフレークというお花らしいです。かわいいですね。

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こちらは野いちごでしょうか。

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これはスイセンですね。

 お花を見るとなんだか気分が明るくなります。良い季節ですね〜。

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テントなどを畳むのはヒヨコとカラザで協力して手際よくやってくれました。僕は小物とあと積み込みです。ルーフキャリアが大活躍。ほかに来ている客はみんな大きなワンボックスカーやRVでした。MINIで屋根に荷物を載せて走っていると、けっこう通行人に注目されたりします。まあ、漫画みたいですよね。それもまた楽し。

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チェックアウトが11時ですが、ギリギリ間に合いました。テントがなくなって広々したのを見ると、あ〜終わったなぁと思ってちょっと寂しくなりますね。楽しかったなぁ。これで今回のキャンプはおしまいです。しかし、あとちょっとおまけで寄っていくところがあります。
 去年に引き続いて2回目の天川みのずみオートキャンプ場でしたが、とても快適に過ごせて良かったです。夏に来たら川遊びとかもできそうですね。さてさて出発です。

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キャンプ場からクルマで5分ほどのところ、ここに観光スポットがあるというので帰りに寄りました。みたらい渓谷というところです。吊り橋とか滝とか、そして遊歩道があるそうです。昨日はここまで徒歩で来ようとしていたのですが、途中で諦めて帰ったんです。名犬クープが歩かないし。でも徒歩で来ないで良かったかも。駐車場は休憩所のところが500円で安かったです。民間は倍ぐらい。

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駐車場の後ろがこの景観。素晴らしい。

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遊歩道へ向かう途中の橋の上で縦パノラマ。

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吊り橋です。

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滝の上へ歩いて行けます。

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吊り橋を滝の上の岩場から。 遊歩道への上りがけっこう急な階段で犬バッグを持っていたらちょっとしんどかったです。手ぶらで身軽にして歩きたいところ。滝と吊り橋を見てそこで引き返しました。遊歩道を全部回ったら時間がたっぷり必要そうでした。歩きたかったけど、また来ましょう。滝と吊り橋、それだけでも値打ちのある景色でした。

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お昼過ぎだったので、また帰りに[オークワ]大淀西店に寄りました。

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ロースカツ弁当を食べました。豚カツを食わしといたら文句言わんやろ、というヒヨコの作戦です。はい、文句ありません(笑)

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ふと見上げると空にに彩雲が出ていました。帰路はのんびりとドライブで。いろいろと反省点はありますが今回も楽しい野営でした。次の野外活動はどうすっかな〜とか思いを馳せながら。

 

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キャンプだホイ!2023春②

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二日目の朝です。おはようございます。
 カラザは寒くて眠れなかったとのこと。夜中はクルマで寝ていたカラザですが、朝方テントに戻ってきたので防災用銀シートを使わせました。今回もしもの事を考えて持って来て正解でした。
 ヒヨコは零下7度まで対応の冬用寝袋にすっぽり入って眠っていたのでへっちゃらだったようです。僕は普通に3シーズンの寝袋で大丈夫でした。まず僕が起きだして火を起こします。

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朝ごはん用に目玉焼きを焼きましょう。このフライパンも40年ぐらい使っているものですが今回も持って来ました。持ち手に耐熱シリコンチューブを付けました。でも焚火で使うとすぐ溶けちゃうでしょうけど。

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朝食は目玉焼きを食パンにのせただけ(笑) シンプル イズ ベスト。コーヒーもブレンディのスティックで。

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朝からよく晴れたのでいろいろ乾かさないといけません。まずテーブルの箱(笑) こういう箱に入れて積んでくるのは無骨でないので嫌なんですが、他に適当なものがなく、買った時のまんまで使っています。ちょっと今後改善したい内容。とりあえず、昨夜箱がびしょ濡れになったのでお日さまに当てておく,と。あとはテントの中でのんびりと過ごしました。晴れると温かくていいヮ〜。

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とかなんとか言ってるうちにお昼ご飯です。ヒヨコが材料を切ってるとことか写真を撮るのを忘れてしまいました。

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お昼のメニューは洋風豚汁。キャベツ、タマネギ、ニンジン、豚肉。ほんとうは生姜とか入れて普通の和風な豚汁にする予定だったけど、材料一式を家に忘れてきたので計画が変更になりました。南太平洋で戦火をくぐってきた本物の従軍兵式飯盒を使ってぐつぐつと煮ました。お昼は焚き火台ではなく、ロケットストーブを使いました。お昼の薪は周辺から拾ってきた杉の伐採くずでまかないました。薪を拾ってロケットストーブに使いやすいように短めにカットする作業などをしているとけっこう暑くなってきて、喉が渇いてきました。

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兵式飯盒って深いので炊飯に使うと底の焦げ付きとかの手入れも面倒なんで最近は炊飯はメスティンを使っていますが、3人分の煮物をするには飯盒が使いやすいです。

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洋風豚汁、めっちゃおいしかったです。喉が渇いたのでノンアルコールビールも。ほんとうは昨夜、焼き肉大会の時に飲みたかったのですが、昨夜は雨に打たれながらの焼き肉大会だったので少々寒くてビールどころではなかったのです。

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豚汁が済んだら、空豆を焼きます。そのまま焼くだけ。はなはだ簡単。

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外は丸焦げですが、中はちょうどいい感じ。軽く塩を振って食べます。おいし〜!

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食後は、名犬クープを連れて散歩に。これはキャンプ場の前の通りです。パノラマで撮ったので立ってる場所を中心にあっちとこっちが一緒に写ってます。

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キャンプ場からだいぶ離れてきました。もう昼下がりなので山の影になっているところは少し肌寒くなってきました。

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しばらく行くと雰囲気の良い赤い鉄橋がありました。

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鉄橋を渡らずに右折するのが徒歩コースのようです。この先、少し道が細くて険しいので犬連れでは危ないかもしれません。そろそろ名犬クープは自分で歩くのは疲れたと言ってます。おじいちゃん犬なので。

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グレーチング溝フタが所々外れそうになっていたりしますので、あんまり踏みつけて行くわけにもいかず。まあ、歩かない犬連れなので深入りはやめておきましょう。ちなみに名犬クープはグレーチング溝フタが大嫌いでこの類いのものがあると飛び退いてしまいます。小さい頃に足がスリットにハマって痛かったらしくそれ以来大嫌いになったようです。

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周囲は杉林。これらが材木として切り出されるのはいつのことでしょうか。

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なんだか森の精霊のようなのが居ましたよ(妄想)

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紫色のお花が咲いていました。

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さて日が暮れないうちに晩ご飯の支度です。…また調理中の写真を撮るのを忘れてしまいました(笑) なんでかと言うと僕はその間にいつも薪割りをしているからでした。調理の写真を撮っている余裕がないのです。キャンプってだいたい焚火してご飯を作って一日が始まりほんのちょっとだけのんびりしてそして終わりますね。けっこう忙しい。今回、読書でもするかと文庫本を一冊持って来ましたが全く読む暇はありません。

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パターチキンカレーです。カラザが作りました。鶏肉、ニンジン、タマネギ、キャベツ、トマト缶、牛乳、カレールー。これは美味しかったですよ。

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あっという間に日が暮れて、だんだん寒くなってきました。やっぱり山の中ですね。Tシャツ、長袖Tシャツ、ワークシャツと3枚来て、マフラー代わりにタオルを首に巻いています。
 食後はレギュラーコーヒーのドリップパックを破らずにコッヘルに入れて煮出してカフェオレを作って飲みました。スティックコーヒーがなくなったので予備に持って来たドリップパックを使ったのですが、これで煮出して作るのもなかなかおいしかったです。

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暖まりましたので今夜はよく眠れるでしょう。ワークシャツは着たままだと肩が凝りそうだったのでそれは脱いで、一応用心して僕も銀シートを寝袋の中に入れて巻いて寝ました。銀シート、確かに温かいですね。
 ヒヨコは零下7度対応冬寝袋。カラザはそれを貸してとヒヨコに頼みましたが、ヒヨコは断固拒否してさっさと寝袋に丸まって眠ってしまいました。僕とカラザは寝返りのたびに銀シートをシャワシャワがしゃがしゃといわしながら眠ったのでした。

 

 

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キャンプだホイ!2023春①

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▲ケロケロ号に荷物を積み込んで、さぁ行くぞ!

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春です。野外活動に良い季節がやって来ました。というわけで今年もキャンプに行きますよ〜。いろいろ係の者B(カラザ=下の娘)が候補をリストアップしてくれたんですが、結局様々な要素を考慮して、昨年と同じ所に決定しました。某番組風に言うと、奈良県天川村「天川みのずみオートキャンプ場」。都心(我が家(笑))からクルマでのんびり走って2時間くらいです。※地図はGoogleマップからお借りしました。

 しかし、行く道中に野菜を持って来るのを忘れたことに係の者A=ヒヨコ(奥さま)が気付きました。野菜係の係の者B(=カラザ)が冷蔵庫に一つ袋に入れて用意していたものを当日係の者Bが取り出して持ってくるのをすっかり忘れてしまっていたのでした。それからが大変。行きはGoogleマップでナビをさせていったのですが、途中にスーパーの前を通るコースを案内してくれなかったんです。で、このまま進むとキャンプ場に着いてしまうと言ってて、ほんとに着いてしまいました。それで近所のスーパーを検索して行ってみたのですが、小さすぎて生鮮食料品を扱ってなかったり、駐車スペースがなかったりでダメ。結局去年来るときに寄って来たスーパー[オークワ]大淀西店に行くことにしました。

 そこでGoogleナビで道案内を頼みました。しかし、これが間違いの元だった! Googleマップのナビを使ったことがある人はもうお気づきでしょう(笑) そうです。Googleマップは「オレ知ってる!」の道を案内するんです。それが一番早いとか一番近いとか、そういう基準で、とにかく自分は知ってるねんという道を。それがいかに険しく危険とスリルとサスペンスを豊富に含有しているとしても。今回もそういう「オレ知ってる!」のそうとう険しい山道を案内されてしまいました。とにかく忘れ物の野菜をなんとか確保せねばならないということで焦っていた我々一行はまんまとGoogle「オレ知ってる!」ナビに乗ってしまったのです。

 そこは前人未踏かと思われるような道でした。いや一応アスファルトが敷いてあるから前人未踏ではないのでしょうが、道幅は路肩のアスファルトが崩れて軽四輪よりも小さい我々のケロケロ号(ローバーミニ)でもギリギリとか、落石はある、ヘアピン過ぎるカーブ、雨も降ってないのに濡れてる路面、時々集落を通らされて急な坂を上って上の道路に出るところの坂の角度が急でクルマの底を擦る、すぐ山道で対向車が急に現れるとかもうさんざんな道でした。キャンプ場への帰りもここをもう一度通らないといけないと思うと確実に僕はどよ〜んとした気持ちになりました。

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なんとか最後の数分で見覚えのある道に出たので無事に[オークワ]大淀西店に到着。しかし全体が幕で覆われていたので一瞬取り壊ししてるのかと焦りましたが営業中でした。野菜を確保できたのでキャンプ場へ急ぎましょう。今度はGoogleさんは309号線をストレートに案内してくれ、なんとこの道は去年通った道で多少のくねくねはあるものの、常に対抗車線がちゃんとある快適な道でした。こっちの方がしかも速いぞ。来しなの山道はおそろしく山道でスピードが出せないため結局時間が掛かったのでした。

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まあ、何はともあれキャンプ場に無事戻り、チェックインして、まずは遅くなってしまいましたがお昼ご飯です。

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▲テントを張る前に先に腹ごしらえをします。

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去年同様お昼はできるだけ簡単に済ませるということで、カップ麵にしました。カセットコンロのガス缶が使えるSOTO ST-310と小学生時代から愛用しているMIZUNOのキャンティーン(水筒ケトル)でお湯を沸かします。

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大阪ではこのところ温かかったというか暑かったのですが、やはり山だからでしょうか。日陰だとちょっと肌寒いのであったかいものが美味しいです。僕はカレーうどんです。

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ほぼ僕と係の者Bと2人で設営しました。テントは去年も使ったものと同じです。木陰なのでタープは要らないかもしれないのですが、今回はヘタクソですが張ってみました。テントに前室がないのでこんな形に。しかしこれが後で我々一行の運命を左右することになります。

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さて日が暮れる前に火起こしをしなければ。周りは杉林なので杉の葉っぱ、小枝を集め、薪割りです。エビ鉈でバトニングして割ります。

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炊飯はメスティン(大)を使いますが、今回はポケットストーブと自作のポケットストープ用風防、固形燃料30g×2個による自動炊飯にしました。固形燃料での炊飯は初めてですがたぶんこれでいけるはず。

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火起こしはスムーズにいきました。着火は化粧コットンをほぐしたものにリップクリームを塗りつけて使用。今回、ほぐし麻紐もやったけどそっちは上手くいかず。まずは焚火ができると落ち着きますね。だんだん気温も下がってきましたし。

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今回、新たなキャンプギアの投入は少ないのですが、このキャンドルランタンを正式デビューさせました。Garret Wadeフォールディングキャンドルランタン。ニューヨークデザインでインド製。これ折りたためます。ローソクだからあまり明るくはないのですが持って来て良かったです。オイルのハリケーンランタンも持って来たのですが、なんと芯が燃え尽きてしまい、予備を持ってこなかったので全く使えなくなってしまいましたので、これがあって助かりました。

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晩ご飯の材料の準備は係の者Bカラザが行いました。係の者A(=ヒヨコ)は名犬クープのお守りと称してクルマの中で仮眠していました(笑)

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さてさて、晩ご飯は焼き肉大会だ〜!と張り切ったのですが、ここで思わぬアクシデントのため焼き肉大会の写真が1枚もありません。雨が降ってきたのです。それがけっこう本降りになってしまいました。急遽タープの下へ焚き火台移動。ほか、テーブルやら名犬クープやら諸々、外に出している荷物をタープやテント内やクルマへ振り分けて大移動、そして場所を確保しつつ焼き肉をしましたので、写真を撮っている余裕がありませんでした。タープ張っといてよかった〜! タープなかったらエラいことでした。しかしデジカメを外に置いたままでびしょ濡れになってしまったし(泣) ほかにもいろいろな道具や袋類が取り残され濡れ鼠になってしまったりもしてました(翌日気付く)
 だから文字だけですが書いておきましょう。炊飯はバッチリでした。なんもせんとほっとくだけの自動炊飯ですので。もうけっこうやることの多くなるファミリーキャンプではこの自動炊飯で決まりやなと思います。
 焼き肉は、ピコグリルタイプ(笑)の焚き火台に網を置いて、その上に「寝屋川の男前鉄板」(akkiiさんが企画・設計した鉄板)iPad miniサイズのを2枚置き実施しました。今回のキャンプには炭も持参したのでこれも助かりました。タープ下では焚火を盛大に大きくできないので熾火がいいのです。akkii鉄板の一方で肉を焼きもう一方で野菜を。これはなかなか重宝しました。牛肉、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ピーマン。背中を雨で濡らしながらも美味しく焼き肉をいただきました。

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雨も降って寒くなってきたので焼き肉後は早々にヒヨコとカラザと名犬クープはテントの中に引き上げていきました。食器の片付けも何も雨ですからする気にもならないし、野良猫もその他野生動物も雨なら来ないでしょうし。僕は熾火のチロチロを放置できるぐらいまでおさまるのを待ってからテントへ。忘れ物をしてスリルとサスペンスの恐怖の山道を走らされたり、雨というアクシデントはあったけど、無事にご飯も食べられたし。よかったなという第一日目。どちら様もおやすみなさい。

 

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【今週のお話 003】さよなら松本零士先生

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▼マンガ家の松本零士先生が亡くなった。これは僕ら世代にとってはかなりショッキングなできごとである。先生が亡くなるその前日に僕は先生の描くドクロがイメージとして浮かんでその意匠を真似たドクロを使って工作を1つしている。虫の知らせとはこのことか。

 上の画像はその先生が亡くなったというニュースを聞いて僕が書いた先生への追悼文…というとおこがましいけど、書いたもの。先生のマンガには本当にたくさんのことを教わったと思う。生き様、死に様、勇気、友情、愛と別れ、涙、努力、あきらめ、絶望、そこそこの幸せ。大切なことはかなり松本マンガから吸収した。

 僕が松本零士先生のマンガにどっぷりと浸かったのは遅くて『銀河鉄道999』からだ。アニメになる前から読み始めた。僕はマンガは雑誌では読まないのでコミックスで追いかけた。物語冒頭、カッコイイ銀河超特急がメガロポリス東京に降りてくる。これが999号かと思ったらこれは776号。999号が蒸気機関車型だと知ってビックリした。アニメが始まったのはコミックスが4巻ぐらい出たころだったろうか。
 始まったアニメは鉄郎もメーテルも車掌さんも知ってる声優さんだけどこれ以上にない絶妙なキャスティングに感動した。アニメも原作のマンガもそれから長く長く続いた。999は先生の作品のすべてが詰まっている。四畳半ものも美女もSFも。だからやっぱり999が好きだ。
 しかし基本のストーリーは映画版で先に完結してしまったので僕はそれで満足し、コミックスは最終巻の一歩手前、10巻ぐらいで失速リタイヤしてしまった。あんなに好きだったのに。だから原作がどういう終わり方をしたのか知らずに何十年も過ごした。
 999はリタイヤしたのだけれど、他の作品は他にも読んでいる。『ガンフロンティア』や『セクサロイド』、FM雑誌『FMレコパル』に連載の音楽漫画『不滅のアレグレット』など。しかし、今も手元に残っているのは『トラジマのミーめ』だけ。しかもこの本は読むと絶対泣いてしまうので読めない。

 999の映画版が公開されたのは中学三年生のころかな。実は映画版は劇場では観ていない。一人で映画に行くという習慣もなかったし、僕は映画版は公開後すぐに発売されたフィルムコミックス全4巻で読んだ。フィルムコミックスって999が最初だったんじゃないかな。映画の画面をマンガのコマ割りに構成しなおしたもの。フルカラーだった。4冊揃えると映画に行くよりも高くついたかもしれないが、当時はビデオもなくて、手元で何度も楽しめるフィルムコミックスにしたのだった。メインの声優さんの声は頭に入っているしね。のちにテレビ放映されたときに初めて観た。あと集英社コバルト文庫から出ていた若桜木虔さんが手掛けたノベライズも読んだ。このノベライズ、映画版のストーリーに加え、ハーロックとトチローの物語やエメラルダスのエピソードをそれぞれの作品からチョイスして、大松本ワールドを999のストーリーを軸に絶妙に一つにまとめてある。人物関係がよくわかるしとても良かった。この本は数年前に再度入手して再読したので今も大事にしている。

 『宇宙戦艦ヤマト』もそうだし『宇宙海賊キャプテンハーロック』も『ダンガードA』も、結局は松本零士先生のマンガとしてコミックスでは最後まで描かれてない。おそらく『クイーンエメラルダス』もだと思う。あれだけ人気の作品だったのにどうして最後までコミックスが出ないのかなぁと残念に思っていた。先生がアニメの企画、イベントのプロデュースなどで忙しすぎて執筆の時間がなかったのかもしれない。
 だが後に知ったのだけど999はちゃんと完結しているらしい。というわけで、無性に読みたくなった。ありがたいことに全12巻の文庫版があるというので入手した。すると続編まであるというのだ。これも読みたいなぁ。というわけでこちらも入手した。ついでにkindleの電子本で『宇宙海賊キャプテンハーロック』全5巻と『ハーロック&トチロー』『3000年の春』も入手しておいた。実は他にも気になっている作品があるのだけど、それはいっぺんに買わないでぼちぼちと読んでいくことにしよう。でもやっぱり収納場所の問題があるので電子本で読んでいくことが多くなるだろうな。

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【今週のお話 002】ペトリは最後の武器だ!?

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『太陽にほえろ!』の再放送をサンテレビで日曜日の朝11時半からやっています。現在はテキサス編。今日は第145話「決定的瞬間」。川口晶さんが駆け出しのカメラマン役でゲスト。少年院から脱走事件が発生。
 街で偶然ゴリさんとテキサスがその脱走犯の一人を捕まえる現場に居合わせてスクープを撮れたのですが、もっと認められたくて次のスクープを狙ってテキサスに付きまといます。

 この川口さんが使っているカメラ、ペトリでしょうか。しかも単焦点レンズに見えます。かなり引きの画になるでしょうね。
 お話としては、プロとしての刑事、プロとしてのカメラマンとして悩む二人が心を通わせていく良いストーリーでした。彼女が付きまとうことでテキサスがケガをしてしまいます。
 最後はケガが癒えないテキサスが犯人と格闘し手術痕の腹部から出血。犯人のナイフがテキサスに突き刺さりそうになった時、川口さん扮するカメラマンはおしげもなくペトリを武器に犯人に殴りかかってテキサスのピンチを救います。それでペトリは壊れてしまった…のかとおもったら、ラストシーンでテキサスが彼女にそのカメラをもらっていて。やはり金属カメラは頑強ということでしょうか。

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【今週のお話 001】秘密基地計画をすすめよう!

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さてさて、わが家の秘密基地計画、そろそろ始動して行きたいと思います。というわけで、裏の掘り込みガレージ。現在はまだ中が完全に片付いていないのですが、ここはウイークデイにクルマを入れておくところ、兼エアガンの簡易シューティングレンジ、兼工作作業場となる予定です。まず入り口シャッター左のコンクリートに直に「立入禁止警告」のステンシルを入れました。この英文は米軍施設なんかによくあるやつで世田谷ベースなんかでもお馴染み。ステンシル型は市販のものです。コンクリに直ってけっこうかっちょいいですね(超自己満足)。

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ガーデニング用の土などを保管しておくコンテナをヒヨコ(奥さま)が欲しいというので2個買いました。なんと成型色がオリーブドラブ。これミリタリーを完全に意識しているのでステンシル入れろと言っているようなもの。ヒヨコも入れてもいいと言ったのでもちろん入れました(笑)

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よくビルとかに「定礎」といって、ビルの竣工年とかの銘板が付いていますね。それっぽいのをわが家にも入れておきたくてステンシル型を自作して玄関脇のヒヨコの指定場所に入れました。1行目はあんまり意味はありません(笑) ステンシルは意味なし文字列がカッコイイの法則です。

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玄関側にも「許可なき者は侵入禁止」の警告板を付けたくなったので、ステンシル型を自作して宅配ボックスの側面に取り付けました。ステンシル型は紙で作る場合は透明のガムテープを上に貼って補強します。最近はクリアファイルをカットして使っています。
 板の方は、プラスチック製のカッティングボードにステンシルして裏にネオジム磁石で取り付け。

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取り付けたのは良かったのですが、あまりにさらっぴんだったので錆びてもらいました。

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ところが翌々日雨になり、なんと文字が剥がれてしまいました(写真左上)。まな板だから汚れが付きにくい表面加工なのかも。大失敗でした。
 そこでブリキの板を取り寄せて一から作り直しです。まあ、ステンシル型は再利用できますので。もちろん錆びてもらいました。ブリキ板なのでネオジム磁石で取り付けができますね。

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というわけで取り付けました。警告看板なので角丸のカッティングボードより角のあるブリキ板で良かったかも知れませんね。

 

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楽ふぉと展(第10回)ご来場感謝!「ワレワレハ…シミュラクラ星人」

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ギャラリーのスケジュール確保の関係で2022年の「楽ふぉと展」(第10回)の開催が今年1月にずれ込みました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。2022年はなかなか撮影に出ることができなかったのですが、植物園に行った際に面倒がらずにカメラを持って行けたのが良かったです。今回のワタクシの作品はこれです。(現場写真提供:主宰 pearlさん)

・タイトル「ワレワレハ…シミュラクラ星人」
 <植物園の温室の中に奴らは潜んでいます。>
 人類に備わった外敵を察知する防衛本能が目や口となる逆三角形のパターンを認識すると顔に見立てることを「シミュラクラ現象」というそうです。この本能で侵略外星人をみつけましょう。
 これは中南米や西インド諸島に生息するプルメリアという植物で園芸品種もあるので栽培している人もいるでしょう。枝を刈り取ったあとがこんなふうに目のようにみえるので面白いなと撮ってみました。
・撮影場所:京都 宇治市植物園
・撮影データ:LUMIX LF1 DC VARIO-SUMMICRON f=6.0-42.8mm
・第10回 楽ふぉと♥写真展〜樂〜
・開催期間:2023年1月10日(火)〜15日(日)
・開催場所: Roonee247 Fine Arts(東京 日本橋小伝馬町)

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第10回ということで、ワタクシは皆勤賞をいただきました。副賞はカメラ型缶入りチョコレート。この缶、なかなか凝った作りになっています。レンジファインダー窓、電池蓋、フレームセレクトレバーがエンボス(型で浮き出すように)になってますし、シャッター速度ダイヤルの数字も正確です。中のお菓子もコダックっぽい袋のデザイン。カメラ好きな人がデザインしたんでしょうね。

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2023年もどうぞご贔屓に!

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あけましておめでとうございます。本年も気の抜けた感じでマイペースでやっていきますんで、たまに覗きに来てください。

 2023年ですよ。なんか「2023」なんて数字、すごく未来に来てしまったような気がします。世の中はまだ自動車は相変わらず地面を走っていますし、道路は透明チューブにはなっていませんけれど。でも遙か未来にきてしまったなぁと。これ後戻りはできないんですよね。これがこまったもんです。
 昔のことを懐かしむというわけではないのです。ほらテレビとかで「昭和の◯◯」とかいうような企画がありますけど、昭和に生きてきた私たちにとっては昭和はまだ懐かしむというよりもその延長上にあるので。あ、そうか僕が感じる「昭和」というのは昭和30年代後半からEXPO'70以降だからですね。昭和ってその前に30年も40年もあるわけか。

 新しい年になりまして、今年は◯◯◯をするぞ〜!とかいう宣言をしたら良いのですが全くそういうことは考えていません。去年の秋に半世紀以上住んでいた大阪の枚方市を離れ引っ越しをしました。新しい住処はひみつ基地として自分たちの好きなように作り込みましたので快適に過ごしていますが、まだ未完成の部分も残っていてそれを作っていくのも楽しみです。これをblogで紹介していくというのはたのしそうだなと思うのですが自宅ですから究極の個人情報になるわけで、そこんところは悩みどころですね。世間では用もないのに面白がってそういうのを暴いて喜ぶ人たちもいるし、他にも心配事はありますからね。まあ、できる範囲でレポートできればいいなと考えています。

 あと、そうですね。キャンプ。去年は引っ越し前後の準備やら設計屋さんとの打ち合わせやら手続きやらでばたばたしながらも、ゴールデンウイークと夏休みにキャンプに行けましたし、今年も行きたいですね。冬にも行ってみたいのですが、家族が一緒に行ってくれません(笑) ソロキャンプでもいいんですけど、まあまだやめときましょう。

 そう、移り住んだこの街は元々ヒヨコ(奥さま)の実家だったところです。けどヒヨコも30年以上離れていたので街の様子もけっこう変わっていたり変わっていなかったり。そのへんももうちょっと研究探求探検しないといけません。無目的にクルマやバイクで走って、道も開拓せねばなりませんしね。僕はこの辺の土地勘があんまりありませんので、十分な調査が必要です。

 といったところで年頭のご挨拶といいますか、結局はうだ話でしたね(笑) 2023年が皆さんにとってたのしい一年になりますように。僕も楽しみます。

 

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今年の工作を振り返る/ブッシュクラフト的「バックソー」

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年末の思い出し企画。今年作ったもの。3月ごろでしたか。その日、仕事が終わってから、工作活動をしました。なぜかなんだか無性に工作したくなったんですよね。
 作ったのはバックソーという組み立てノコギリです。キャンプの中でも倒木などその場で手に入る材料を使ってできるだけ現場で道具や居場所を作るブッシュクラフトというものがあります。そのときに使うノコギリです。YouTubeなどで海外のブッシュクラフターがこれを使うのを見てかっこいいなぁと、キャンパーは思うわけですね。あこがれの一品。金属製のものは簡単に手に入るんですが、それでは面白くありません。バラバラにできるので持ち運びがしやすく、組み立てると弓形の支えが付いているノコギリになるのでしっかりした構造でそこそこ太い木も切れます。
 木をH型に組み下側の足にノコギリの刃を渡します。上につきだした2本をひもで縛ってそれを絞めていき刃にテンションを掛けてノコギリとして全体の強度を出すというものです。H型の木は組んであるだけなんでひものテンションをゆるめると分解バラバラにできます。
 きちんと道具として作るなら角材などを使う方が良いのです(実際そういうキットも売っているらしいです)が、このバックソー自体もブッシュクラフトとして作るのもありなので、そっちに近い作り方にしました。
 使った木は、何年か前に四国だったか淡路島だったか、家族でキャンプに行ったときに拾った180センチぐらいの流木です。太さといい曲がり具合といい味があるのでこれを使うことにしました。
 作る時に使った道具は本格的なものは一切ありません。ノコギリと工作用ナイフと学童用の彫刻刀、木工やすり。図面も引かず、サイズもだいたいの適当で(笑) ノコギリの刃は、Bahco 51 – 24(Bow Sawブレード24インチ)、弓ノコ用の刃です。これだけちょっとこだわってこれにしました。学童用彫刻刀はホゾ穴を作るのに使いました。
 なんとかカタチになりました。もっと時間がかかるかと思いましたが半日ぐらいでできました。仕上がりが雑ですけどね。出来たのはいいのですが、まだ使っていません(笑) 作ることで満足してしまったというか、そもそも使う場面がない(爆) いやいや、使う場面を作りましょう、そのうち。

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錆さびのツールボックスを錆さびのままリペア

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日曜日のきまぐれ工作シリーズ(そんなシリーズあったか?)、今日は錆さびのツールボックスを直して使うぞの巻。これはヒヨコ(奥さま)の父、スナズリ父(すでに故人)が使っていたもの。縁の下、つまり屋外に置かれていたので、錆さびになっていました。ロック金具も外れていたのですが、どうも捨てるに忍びなく、僕が残しておきました。それを今日はリペアしようというわけです。

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金具が外れてしまっていたので針金で僕が応急的に引っ掛けるようにしていました。これも直しましょう。

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錆の上から塗れるペンキで塗装してしまうということも考えたのですが、塗装するとどうせウェザリングで錆や傷を入れたくなるので今回は錆還元剤「サビチェンジャー」で黒錆に変えてしまうことに。これを全体に施しました。

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外れていたロック金具が別の所から見つかったのでこれを取り付けられるようにしたいのですが、どういう構造で付いていたのかを観察します。

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軸の棒が入っていたのかと思ったのですがもっと簡単な構造でした。右側、本体部分丈夫のカギ状に飛び出している部分の先端がT字になっていて、そこに引っ掛けていたのですね。左側が摩耗でツメがほとんどなくなっていました。それで外れてしまったのか。

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ツメを新に削り出します。ヤスリの往復する距離が取れないので少しずつ削ります。なんとか引っ掛けられるほどツメが作れました。あとは付ける金具側でかしめてしまいましょう。

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なんとか取り付けられました。ツメが短いのでまた摩耗するかもしれませんが、またその時はその時考えます。

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ちゃんと金具が本体側に辛うじて付いています。

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錆は全体に黒めに落ち着きました。全面に錆があったので全体にサビチェンジャーを塗布しています。取りあえずホンモノの錆のテイストでビンテージ感は増し増しですね(笑) これで触っても錆が手に付きませんので安心して現役復帰させられます。後日ステンシルを入れる予定。誰が喜ぶわけでもないのですが、古いものも大事に使っていきたいのです。まだ工具類がいっぱい錆さびのものがあるので、順次それも手入れしていきます。

 

 

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